CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ロードバイクのクランクセット選びとギア比(2)

2024-12-07 14:46:36 | ツーリング
 数字の盲点というか、数字と実際に自分の脚が感じる疲労感には想像以上のギャップがありました。実際にCAAD12で走り始めると、登り坂でしか使用しないインナーの36Tより、常時使用するアウター52Tの方が問題だったのです。先の記事でもインナーのことしか書いていません。

 ただ、CAAD12で実際に走り始めるとアウターの52Tが途轍もなく辛く感じてしまったのです。ギア比的にはリアを一枚軽くすれば良いはずだったのですが、実際の走りは全く違うものになってしまいました。
 結局、1年苦しんだあげくチェーンリングを50/34Tのコンパクトに替えることにしたのです。幸いCAAD12のクランクセットはcannondaleオリジナルのHollowGram SIでしたから、チェーンリングをOPI Spiderrig SIの50/34Tに交換するだけでした。ただ、10アームのOPI Spiderrig SIは22,000円(税込)で、当時ULTEGRAのクランクセットと価格がほぼ同じで悩みました。BB30の心配もありましたが、軽さを重視してHollowGramクランクを継続することにしたのです。HollowGram SIクランクセットの重量はDura-Aceのクランクセットとほぼ同じ重量だったからです。

 このクランクセットは今は第3世代のSupersix EVOに移植されていますので、結果的にこの選択は間違いではなかったと思っています。ディスクブレーキの同モデルは今では50万円を超えているからです。また、ハンドルとクランクセットがHollowGramというモデルはもう在りませんから、世界で唯一無二のバイクになっているのです。

 時が流れ、昨年の秋に第4世代のSupersix EVOを衝動買いしてしまい、リムブレーキの第3世代のSupersix EVOはセカンドバイクになってしまいました。第4世代のSupersix EVOは今流行りのエアロロードバイクで、エアロ効果を考えてカーボンディープリムのHollowGram R45ホイールやVisionのエアロフレアハンドルバーを新たに購入しました。特にフレアハンドルの効果が絶大で、内向きのブラケットを握りこみ前傾するエアロフォームが走りを大きく変えることになりました。

 このフォームは下ハンを持つより顔が下を向かないので維持しやすいので、ロングライドに最適でした。しかも、ギアが1~2枚分軽くなるのです。SHIMANOのコンポの12速化に伴い、完成車には50-34Tのコンパクトクランクがアセンブルされていました。105の12速スプロケットは11-34Tと11-36Tのワイドレシオタイプしかありませんので、コンパクトクランクのインナー-ローのギア比は「1」以下になってしまいますし、アウター-トップでも下りでギアが足りなくなることが分かりました。

 そこでCAAD12の時とは逆にクランクセットを52-36Tのミッドコンパクトに替えることを検討中です。BBをウィッシュボーンのセラミックに交換した時に、一緒に交換してしまおうとも考えたのですが、自分の年齢も考えて、もう少し時間をかけて考えてみることにしました。
 CAAD12の時のトラウマもあります。あの時のアウター52Tの辛さは、単に脚力の問題だったのか?単純にエアロロードにフレアハンドルをアセンブルしただけで、ギアが1~2枚違うことを考えれば、あの辛さは空気抵抗のせいだったのかもしれないのです。加えて、コンポが12速化していて、リアスプロケットは最初から11-36Tが付いているのです。
 

 CS-HG710-12 11-36Tの歯数構成は11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36Tなので、インナー36Tに関してはインナー-ローのギア比が「1」になります。11速のCAAD12の時と同じです。アウター-トップがコンパクトの50T「4.55」からミッドコンパクト52Tでは「4.73」になります。

 私が普段のライドでよく使うギアはリア19Tと17Tでしたが、第4世代のSupersix EVOにエアロフレアハンドル取り付けてからは、15Tや14Tというギアも使えるようになっています。コンパクトのアウター50Tの場合、リアが19Tでギア比は「2.63」、17Tでは「2.97」ですから、ミッドコンパクトのアウター52Tならリアを21Tにすればギア比は「2.48」、19Tなら「2.74」ですから、数値的には逆に軽くなる計算になるのです。
 エアロ効果の分も考慮すれば、おそらくこれまで通り19Tと17Tも使えそうなのです。丁度内側にも外側にも5枚分のギアがある状態なので、チェーンフリクションも悪くならないと思います。加えて、第4世代のSupersix EVOにはウィッシュボーンのセラミックBBを使用しているので、クランクの回転もスムーズになっていることを考慮すれば、ミッドコンパクトに交換しても問題はなさそうです。


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ついにあのエアロヘルメットが国内発売開始!

2024-12-07 12:01:26 | 自転車用品
 2024年ヴィスマリースアバイクがTTで使用し大きな話題を生んだ、あのエアロヘルメット「AERO HEAD MIPS II」が国内で発売開始されます!


 かなり奇抜な形をしていますが、手が高く、頭を体の中に入れるような近年のタイムトライアルポジションに合わせられた形状となっており、手と顔の隙間を埋め風を綺麗に肩や背中に流れるようになっています。


 詳しい空力的な情報はありませんが、CFDやVRを使用し、風洞実験やヴィンゲゴーを含め、ヴィスマチームのフィードバックを元に何度も調整され開発されているようです。 
 外観はレース映像や、登場時SNSで多く画像が投稿され目にすることも多かったですが、果たして内側はどのようになっているのでしょうか。


 ヘルメットの先端から、後方まで大きく空気の通る道が通されたおり、高強度で走るタイムトライアルでも涼しさが確保されるようになっています。


 バイザーをつけると隙間がなく空気が取り込まれないように見えますが、顔と先端の距離があるため、空気が入り込みヘルメットを循環するつくりとなっています。


 またベンチレーションホールの開け閉めも可能になっています。
 トライアスロンなどで開ければ風を取り込みヘルメット内を涼しく、閉めれば、TTでエアロ効果を最大限高めることが可能です!

 奇抜な形状に注目されますが、ヘルメットの本来の目的である頭を守るということも忘れられていません。


 外側のシェル部分と内側のEPSフォームを一緒に熱成型し強度を持たせるインモールド成形かつ外側のシェルがEPSを下まで覆っているためさらに強度が増しています。
 内側にはMIPSが搭載されており、落車時の衝撃を吸収されます。
 さらに安全基準の高いCPSCやヨーロッパでのCE EN1078規格、国内ではJCFの認証も受けており、本来の目的も忘れられていません。


 かなり大きな形状となっており、Mサイズバイザーなしの実重量が467.5g


 バイザーを取り付けると572.5g


 バイザー単体では、104.5g


 結構な重量があるので、走行時間の短いタイムトライアルやトライアスロン限定での使用がベストでしょう。長時間のライドには明らかに不向きだと感じます。

 大きなヘルメットがピッタリと収まる専用のケースとバイザーが2種類付属します。
 バイザーはドイツのカールツァイス製でカラーは、グレー(Vivid Smoke)とクリアとなっています。バイザーだけ欲しい…


 バイザーはマグネットで取付られています。


・税込価格:¥79,200
・重量(Mサイズカタログ値): 450g
・実重量(Mサイズバイザーなし): 467.5g
・安全規格: CE EN1078/JCF公認
・MIPS air node搭載
・ROC LOC5 AIRシステム
・IONIC+パッド
・カールツァイス製レンズ2枚付属(グレー(vivid smoke)/クリア)
・専用ケース付属

 ご購入は全国のGIRO販売店へお問い合わせください。
 


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