世の中はカーボンロードバイクが主流ですから、ことさらアルミに拘るのはいかがなものかと思う部分も確かにない訳ではありません。素材としてのアルミニウムは重さも加工のし易さも振動吸収性もカーボンに劣るというのに、中級カーボンロードが買える予算でわざわざアルミロードを組むなんて、ちょっと酔狂が過ぎたのではと思う部分もあります。
どうしてもアルミ素材に拘らなければならない理由が見当たらないのですが、一方でどうしてもセカンドバイクがカーボンでなければならないという必然性も見当たらないというのが正直な今の気持なのです。ならば、とりあえずアルミロードを極めてみよう。カーボンローにするのはそれからでも遅くはないという想いから、アルミロードの最高峰といわれているCAAD10のフレーム組を敢行した次第です。
今回のCAAD10は乗り心地より、苦手な坂を克服する為の軽さに拘りましたので、中級カーボンロードに引けを取らない重量に仕上げたつもりです。フレームセットの1520gという重量はどうすることもできませんが、ホイールやハンドルを交換することで、さらに数百gの軽量化も可能と考えています。これから交換するパーツはネクスト・カーボンフレームへの移植が前提となりますので、さらに慎重な選択が求められます。
ほぼフルアルミのCAAD10に、徐々にカーボン製のパーツを組み入れながら、アルミとカーボンの違いを少しずつ体感して行ければ、自分に最も適したカーボンフレームが見えてくるに違いありません。個人的にはカーボンフレームの選択は好みの問題になるのではないかと感じています。例えばPINALLEROのDOGMAの個性の強さを選ぶか、CANNONDALEのSUPERSIX EVOの機能性を選ぶのかといった具合に・・・また、それぞれのカーボンフレームに適した(相性の良い)パーツは何なのかも今後3年ほどの時間をかけてじっくりと研究してみたいと考えているところです。
ロードバイクは軽ければ良いというものではありませんが、軽さがマイナスになることもないと思っています。勿論、実用性を兼ね備えているということが最低の条件にはなります。結論として、中級カーボンロードと高級アルミロードを完成車の重量面で比較すると必ずしもカーボンロードの方が軽いとは言えないということ。また、ロードバイクの軽量化を考える場合、フレームばかりではなくコンポーネントを含むパーツの選択も非常に大切だということの2点を挙げて、ロードバイクの軽量化についての考察を終えようと思います。
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