先日、近くのバイクショップのCANNONDALE展示会でSUPERSIX EVO ULTIMATEを直に見、持ち上げるという貴重な機会を得ました。完成車で4.95kgというのは信じられないほどの軽さですが、流石に120万円では手がでません・・・ただ、SUPERSIX EVOのフレームセットをSRAM FORCEで組んでも今のCAAD10よりも870gもの軽量化が可能ですから、6.4kg代の完成車にすることができます。ハンドルをカーボンにして、ホイールもMAVICのR-SYS当たりにすればさらに300gほど軽くすることが可能になります。コンポをSRAM REDにすれば確実に5kg代のバイクになります。費用的には100万円は越えそうですが、重量的にはずっと軽くすることは可能なのです。
市販されている完成車は販売価格を抑える為に、廉価なパーツを使っているケースも少なくありません。SUPERSIX EVO TEAMはほぼプロ仕様で販売されているようですが、上記のようにUCIの規格を考えなければまだまだ軽くすることが可能になるのです。同じ価格でより軽いロードバイクが手に入るのなら誰も完成車を買わなくなりますので、当然フレーム組の方が費用は嵩みます。ただ、それは全てのパーツを1度に揃えればそうなるというだけで、現在使用しているパーツを移植する方法を取れば、今回のCAAD10のように同じグレードの完成車を購入するより安く、且つ軽くすることが可能になる訳です。
特にホイールはロードバイクの中でフレームやコンポーネントに次いで費用のかかるパーツです。今回のCAAD10が25万円という予算内でフレーム組ができたのも、WH-6700Gというホイールがあったからこそできたことです。今後CAAD10にMAVICなどのそこそこグレードの高いホイールを履かせ、ハンドルもカーボンにすることができれば、6.4kgを切るカーボンロードが60万円以下の予算で組むことができます。結果的には100万円を越える投資になりますが、ロードバイク1台に100万円というのと、2台・3台で100万円というのでは価値はともかく意味が全く違うことになると私は考えています。