リクイガスのSUPERSIX EVOとグリーンエッジのFOILのフレームセットの重量差は170gですが、リクイガスはSRAM REDをグリーンエッジはDURA ACE Di2を使用していますので、コンポーネントの重量差は312gもあることになります。この500g近い重量差はUCIの規格内では全く問題にならない差かもしれませんが、私たちアマチュアにとっては非常に大きな重量差だと思います。
私たちはプロの成績で製品の評価をしがちですが、少なくともロードバイクに限ってはプロの成績の良いバイクが即アマチュアにとっても良いバイクになるとは限らないという難しさがあります。
例えば、プロなら相当なパワーを支える高い剛性が必要ですが、アマチュアにとっては硬過ぎるバイクである場合が多くなります。また、剛性を高めようとすればチューブなどが厚くなったり、太くなるのが一般的です。これはアルミでもカーボンでも同じです。そこを技術で補うのがメーカーの仕事な訳ですが、フレームに関してはUCI規格を考えて軽量化よりもカーボンの特性を活かしてフレーム形状を微妙に変えることで少しでも空気抵抗を減らすことに力を入れ始めているメーカーも目立つが実情です。アルミに比べ加工がし易いというのもカーボンの特徴ですから、ある意味必然の結果ともいえるわけですが・・・
そんな中にあって、CANNONDALEとサーベロはあくまで軽さに拘る姿勢を見せているのです。サーベロがフレーム重量696gというR5カリフォルニアを発表すれば、CANNONDALEも後を追うようにSUPERSIX EVOで1g軽い製品を発表しました。フォーク重量がR5カリフォルニアの方が若干軽い為、フレームセットとしてはR5カリフォルニアに軍配が挙がりますが、価格はR5カリフォルニアが150万円もするのに対し、SUPERSIX EVOは40万円を切るという安さなのです。また、R5カリフォルニアはプロツアーのレースには実践投入されていないのに対し、SUPERSIX EVOは昨年のジロ・デ・イタリアから既に実践投入されているモデルになります。レースでの成績はともかく、いくら軽くてもレースに実践投入ができないというのは、結構取り扱いや剛性などに問題を残しているということになるのではないでしょうか?
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