ロードバイクは軽い方がいいことは誰もが知識としては知っていることだと思います。ただ、実感として、どこがどういいのか、あるいはバイクを軽くすることで生じるデメリットのようなものはないのかとなると、即座に答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか?
かくいう私もそのひとりで、TCR2より2kgも軽量化したCAAD10に乗りながら、軽量化で得られたメリットを確認している最中なのです。知識として想像していたことと、現実との間には思いもよらない溝があったりするものですから・・・
CAAD10での走行距離はまだ200kmほどなので、これから分ってくることもあると思いますが、今痛感していることはリアのアウターギアが幅広く利用できるようになったことでしょう。TCR2の時はリアの基準ギアは19Tか21Tでしたが、CAAD10では17Tがほぼ基準ギアになっています。陸橋程度の短い登りであればフロントアウターのまま、リア19Tで25km/h程度の速度で登りきれてしまうのです。
CAAD10ではWH-R-501-30とWH-6700という2種類のホイールを使用しています。試走の段階ではわざと重たいR-501-30を履いていましたが、平地を走る限りリアは17Tで全く問題を感じませんでした。ホイールが軽量のWH-6700なら平地でリア15Tが使えました。リアの小さなギアが使えると、大きなギアに余裕ができ、ちょっとした登りならフロントアウターでこなせてしまうのです。リア21Tあたりが基準ギアの場合だと、23T・25Tと2枚分の余裕しかありませんが、17Tが基準ギアなら、19T・21T・23T・25Tの4枚分の余裕ができることになるのです。バイクの軽量化で登りが楽になるという要因のひとつがここにありそうだと感じています。
ただ、速度的にはリム高が30mmのR-501-30の方にメリットがありそうです。この両者の比較ではサイクルコンピュータの平均速度で1km/hほどの差がありました。最大速度でも42.7km/hと5km/hほどR-501-30の方が速い結果となっています。ほぼ同じ場所での追い風区間での差となります。重量が少々重たくなっても速度という面で考えるとディープリムホイールの選択がベストのようです。1万円程度のホイールでここまで速度が上がるのなら、WH-6700と同等の重量でリム高35mmのWH-7900-C35-CLなら・・・とつい考えてしまいました。
一方、WH-6700だとリアが小さなギアになっているにも関わらず踏み出しが軽く、さすがに15Tではケイデンスはさほど上げることはできませんでしたが、70rpm程度の走行では心拍数も120台をキープ。14Tだとケイデンスは60rpm台に落ち、心拍も140台へと急上昇しましたが、昨年までなら選択することは絶対にないギアでした。
まぁ、30km/h程度の走行でここまで小さなギアを使う必要はないのですが、この位のギアで走行していれば、急な登り坂があってもフロントをインナーに落とすだけで澄みます。TCR2の時はリアはほとんど19Tか21Tでしたので、坂道でフロントインナーに落とすと同時にリアも数段変速させなければなりませんでしたので、坂道での変速も楽になると考えているところです。
ゴールデンウイーク中には何とか厚田までの往復を実現したいと考えていますが、30km地点からの登りがこなせるかが最大の課題となりそうです。
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