お金さえあれば1台100万円のロードバイクを手に入れることはさして難しいことではないと思います。ただ、ほとんどの人は限りのある予算の中で次なるロードバイクの購入を考えているはずです。仮に100万円のローンを組んで高級カーボンロードを手に入れたとしても、他との比較ができないので、そのバイクが本当に自分が求めていたものなのかを確かめる術がないことになります。確かに試乗という方法もありますが、素人が30分や1時間程度の試乗で分ることなどたかが知れています。やはり、1年・2年というスパンで乗ってみて、ここがこうならもっといいのにという実感を積み重ねて行かなければ、自分に適した、自分が求めるロードバイクは手に入れられないのではと私は感じています。
とはいえ、数あるメーカーの中で自分に適したものを探すこと自体が至難の業な訳で、信頼が置けることは勿論ですが、自分の求めるものを提供してくれそうなメーカーを探すところから始めなければならない訳ですから、やはり信頼のできるバイクショップを選ぶことが最も重要ではないでしょうか?幸か不幸か、私の場合は徒歩5分ほどの距離にバイクショップがあります。結果として、この1年でロードバイク2台と29er1台を購入することになってしまった訳ですが・・・
バイクショップを介さずに組み込みもメンテナンスもできるのであれば、独自のルートでもっと割安で軽量なバイクを組むことも可能でしょう。ですが、ロードバイク歴1年のド素人にそんな芸当ができるはずもありません・・・パーツの信頼性は勿論ですが、ロードバイクは決して安いものではありませんから、購入後のアフターやメンテナンスを考えると、多少割高になっても、信頼できるバイクショップとのお付き合いは不可欠だと思います。机上の空論としてロードバイクを組み立てるのは自由ですが、実際にそのショップで手に入るパーツで組み立てるとなると、当然のことながらある程度の制約は覚悟しなければなりません。
ショップの方針もあるようでTREKやSPECIALIZEDといったメーカーの製品の取り扱いはありませんが、パーツなどは比較的融通が利き、これまで取り扱いのなかった3T製品も手に入るようになりました。ロードバイクはCANNONDALE、GIANT、PINALLEROといったメーカーが中心となりますが、先日のイベントを見ても最近はCANNONDALEに特に力を入れているようです。私はGIANTからロードの世界へ入りましたが、ショップへ脚を運ぶ度に自分の中でCANNONDALE指向が強くなって行くのが分ります。確かにCANNONDALEのバイクはロードに限らず、GIANT製品と比較すると2・3割程度高い価格設定となりますから、価格だけ見てしまうと29erもTRAILではなくTALONにしたくなってしまいます。
ところが、HANDMADE IN USAの影響かフレームの仕上げや組み込まれたパーツを見れば決して高過ぎることはないことが良く分ります。最も分りやすい例を挙げるとするとCAAD10などに付属するホイールでしょう。同じクラスのアルミロードなら自社製の安価なホイールかSHIMANOのR-500辺りが付属するのが一般的ですが、CANNONDALEはMAVICのアクシウムが装備されています。近年、30万円程度の中級カーボンロードでもR-501辺りを装備して販売される傾向が強い中で、ペア重量1735gで定価が32,550円というホイールをアルミロードに履かせているのです。
中にはHANDMADE IN USAを惜しむ声もあるようですが、アジア生産のロードバイクがここまで増えて来ていることを考えれば、また東洋人の手先の器用さを考えれば、HANDMADE IN USAでなくなった影響はほとんどないと見ています。チューブの接合部分などではTCR2はやや雑な部分も見られますが、CAAD10には気になるほどの雑さは見受けられませんでした。
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