ロードレーサーへの道（4）TCR2の購入を決断

　SCR1に魅せられて「ロードレーサーへの道」を書き始めたのが昨年の７月３１日のことでした。以来、GIANTの2011年モデルの情報をネットの海からかき集める中で、ロード・レーサー購入は2011年モデルを待つ決断をし、AL-700Xの大改造に着手。そして、GIANTのＷＥＢサイトが2011年モデルの掲載を始めたのが昨年の10月1日。あれから４ヶ月半、ブログの更新はサボってしまいましたが、最寄の専門店で2011年度版のFULL LINE CATALOGEも入手し、秘かに購入予定のロード・レーサーの検討を続けてきました。
　北国ということもあり、１２月からは雪に閉ざされて、全く自転車に乗れないというストレスフルな日々を、新しいロード・レーサーへの熱い想いばかりで凌いでいます。昨年８月にホイールを９月にクランクを交換したＡＬ-700Ｘも今は雪に覆われた物置で寒さに震えていることでしょう。
　昨年夏から海外のＷＥＢの大海を彷徨いながら考えていたのはTCR COMPOSITE SEの購入でした。確かにあのスペックで１８万円（税抜）はお買い得感たっぷりです。ただ、最初にこれを購入してしまうと、先々の楽しみがなくなってしまうのではという危惧がずっと付き纏っているのです。また、ロード・レーサーが初めてというズブシロが初めて手にするロード・バイクとしてTCR COMPOSITE SEが果たして妥当かという疑問もあります。それは決して金額の問題だけではないのです。乗り心地などを考慮すると、むしろ、素人にはDEFY ADVANCED SEこそＢＥＳＴと考えているのですから・・・
　ただ、その一方で「ズブシロには学習こそが必要」だと考えている自分がいることもまた確かなのです。これは私だけの考え方なのかもしれませんが、ロード・バイクのような奥の深い世界へ足を踏み入れる以上、「購入して、乗って、はいお終い」ではあまりにもったいないと強く想ってしまうからでしょう。
　ヒルクライム用として、初めから軽量のロード・バイクを考えているのならTCR COMPOSITE SEはいい選択枝のひとつでしょう。ただ、現状13ｋｇのクロス・バイクにしか乗ったことのない私にとって9.3ｋｇのTCR2でも十分過ぎるほど軽く感じるはずです。TCR2を手にしたことはありませんが、2010年モデルのSCR1を手にした時にそれを痛感しました（TCR2はSCR1より100ｇ軽量化されています）。年齢的なことを考えるとカーボン・フレームの振動吸収性は無視できない要素ではあるのですが、「真のアルミフレームを知らずしてカーボンフレームの良さを語ることはできない」という想いから、もう数年は老骨に鞭を入れる決断をした訳です。