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クロモリフレームは芸術(1)

2024-12-15 14:42:19 | ロードバイク
 私のロードバイクはアルミフレームからスタートしています。齢を重ねた今はカーボンフレームのロードバイクに乗っていますが、唯一の心残りがクロモリフレームのバイクを1台も所有したことが無いということでしょう。
 クロモリ(スチール)の自転車といえばママチャリというイメージが強く、実際、我が家のママチャリもブリジストンのクロモリだったのです。最初の自転車通勤もこのママチャリでしたが、通勤途中で脚がつり、3日で挫折した記憶しかありません。

 その後、変速機が付いたルッククロスを購入したのですが、既にアルミフレームでした。確かに初めてロードバイクの購入を検討し始めた頃の選択肢にはGIOSのクロモリロードも入っていましたが、重量が重いという理由だけで、早々に選択枝から外していたのです。
 2012年に「フレーム素材の歴史」という記事を書いていますが、これは自分が選択しているアルミフレームの良さばかりを強調しています。せっかく「19世紀の終わりに現代的なチェーン駆動の自転車が完成し100年以上もロードバイク用フレーム素材の王者として君臨してきたのはクロモリ(スチール)でした。」と書き始めているのに、この頃の私の頭の中は「軽さが命」でいっぱいだったようです。

 確かにロードバイクは軽いことも重要ですが、齢を重ねるにつれ、ロードバイクは軽さだけではないことも分かってきたのです。特に還暦を迎えた頃から、アルミの微振動が身体に与える影響が無視できなくなり、とうとうカーボンロードに乗ることになってしまったのです。

 CannondaleのCAADシリーズに乗ってきたので、カーボンロードが特に軽いとは感じていません。上級グレードのカーボンフレームなら違うのでしょうが、私が買えるのはミドルグレードのカーボンロードなので、重量面でのアドバンテージはほとんど無いと思っています。

 では、何故カーボンフレームにしたのかというと、振動吸収性の高さです。アルミのような微振動はフレームが吸収してくれるようで、身体の疲労感がまるで違うのです。とにかく乗り心地がとても良く疲れが残り辛いのです。
 アルミに比べ良くしなるクロモリフレームは乗り心地が良いと良くいわれることですが、それでも乗り心地はカーボンフレームには勝てないでしょう。また、重量もかなりあるとなれば、カーボンのエアロロードに乗っている人が、わざわざクロモリに乗り換えることはないはずです。それでも、クロモリロードが気になるのは、フレームの美しさ故なのかもしれません。
 

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