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コルナゴの新型エアロロードY1Rs登場!!

2024-12-11 10:19:33 | ロードバイク
 来シーズンからUAEチーム・エミュレーツとタディ・ポガチャルが使用するコルナゴの新型エアロロードY1Rsの概要が公表されました。これまで噂が飛び交っていたニューバイクの正式発表です。本来ならばその全ての情報が発表されるのはもう少し後になると思っていました。本来の計画では、今月から始まるUAE-TeamEmiratesのチームキャンプでタデイ・ポガチャルたちが乗ることになっていたので、その姿は確認できるかもとは思っていたのですが、良い方に期待が裏切られました。
 そもそも、新型バイクのお披露目はツール・ド・フランスに合わせて行われるのが一般的なのですが、ポガチャルのトリプルクラウン達成で発表時期を前倒ししたのでしょう。コルナゴは正式に12月10日にColnago Y1Rsの詳細な情報を発表することに決定したのです。来期は初戦のツアー・ダウンアンダーからUAEは使用するのでしょう。

 Colnago Y1Rsの特徴はエアロダイナミクスに全振りしたことでしょう。この奇抜なシートチューブやダウンチューブなどのフレームデザインは全てエアロ性能を追求した結果となっているようです。V3RsとV4Rsでも結果を残してきたコロナゴがついに本格的なエアロロードを投入して来たのです。
 その特徴のひとつはバイクの名称にも使われている「CC.Y1ハンドルバー」と呼ばれるハンドルでしょう。この専用ハンドルは、異形とも映るガル・ウィング形状のデザインとなっていて、空気抵抗を抑えるための設計となっているようです。
 同時にこのバイクの最大の特徴ともいえる「DEFY シートポスト ジョイント」と名付けられているデュアルYシェイプ形状のシートポストももちろんエアロ性能のためでしょう。TREKのマドンを想起させる構造で、空気の流れをスムーズにするという設計思想が見て取れます。Y字のハンドルにY字のシートポストがまさにY1Rsの名前の由来でしょう。

 加えて、強力なスプリンターの使用に耐えうる高い剛性もあり、また安定性も向上しているとのことです。しかも、この新型シートポストの設計もやはり乗り心地や剛性を犠牲にしていないとColnagoは言っているのです。実際フレーム剛性という点ではこのY1RsはV4Rsの剛性を上回ると資料に記されています。もうしばらくしたらCANYONのAEROAD CFRとの比較なども出て来るはずです。

 気になる性能ですが、VR4Sよりも時速50kmだと20ワット有利だとColnagoはアピールしています。これが事実ならスプリンターや逃げ屋にとって大きな武器になると思われます。悲願のミラノ~サンレモを狙うポガチャルに追い風となるのか注目です。おそらく、このデーターはポガチャルが取っていると推測されます。

 次に重量ですが、ペイント前の重量でV4Rsが798gに対して新バイクのY1Rsは972gと重いのです。さらにフォークもV4Rsが375gだったのに対して450gと重くなっています。ポガチャルはツールの山岳ステージでもこのColnago Y1Rsを使うのでしょうか?今年スプリント勝負で敗れたミラノ〜サンレモでは使うはずです。ファンデルプールはロンド・ファン・フラーデレンやパリ~ルーベでもAEROAD CFRを使っていましたので、短い登りや石畳でもエアロ性能がものをいうというのは証明済みだと思っています。ただ、グランツールの山岳での走りを見る限り、厳しい山岳ステージではメリットは感じませんでした。

 ヴィスマ・リースアバイクも以前はエアロ系のS5と軽量のR5を使い分けていましたが、今年のツールではほとんどのステージでS5を使っていたので、下りを含めたトータルではエアロロードの方が有利なはずなのですが、ここはバイクの性能によるのかもしれません。このColnago Y1Rsをまとめると、V4Rsと比べて重量を犠牲にしてエアロ性能と剛性にふりきり、それらをV4Rsよりも高めたバイクと言えるのではないでしょうか。

 アルカンシェルをペイントしたY1RsがXやインスタグラムにも挙がっているので、来年のポガチャルはこのバイクで春のクラシックは勿論、ツール・ド・フランス4勝目も狙うと思われます。V4Rsに比べ明らかに重量があるこのバイクをポガチャルがどう乗りこなすかに注目です。
 タデイ・ポガチャルが使うチームUAE仕様のShimano Dura-Ace Di2、Enve SES 4.5ホイールという場合は€6,710ということなので日本円なら約258万円ということになります。
 
 




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