古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レイディ・ワシントン号・その三十

2011年11月05日 09時28分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号第十二ページ(上の写真の五行目以下)

解読   相見へ可申と奉存候。仍之二ツ印を以

     御知せ申進候。以上。 盛松浦庄屋 平兵衛 印印

     四月六日申下刻 早田浦庄屋 徳太郎様

読み方  相見え申すべくと存じ奉り候。これによって二つ印を以て

     お知らせ申し進み候。以上。 盛松浦庄屋 平兵衛 印印

     四月六日 申『さる』下刻 早田浦 庄屋 徳太郎様

解説  「可申」の次は「と」。 「奉存」の次は「候」。 「仍之」・・・難解ですが、「これに依って」。慣用句です。「二ツ印」・・・緊急度、重要度を表す。一つ、二つと増えるごとに重要度・緊急度は上がります。 「御知せ」も「申進」も判読困難です。 「進」の次ぎの短い棒は「候」。その次の少し長い棒は「以上」です。読めと言われても無理ですね。   「盛松浦」・・・現在の尾鷲市三木浦町盛松。 「平」の次ぎが「兵」でその下が「衛」。 「印」が二つ 。 「申下刻」・・・午後四時頃。 「早田浦」・・・尾鷲市早田町。 「徳太郎」の「郎」はこのような崩しもあります。