古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百四

2016年12月10日 08時42分27秒 | 古文書の初歩

 


 


 


 


 


「漂流外国物語」第五十八ページ、上の五~七行目

解読 入、者やし茂経茂なし。是より両三日程経て病人死去い

    たし候。末期の水躰之事有之候。遺言ニ幼き弐人之娘之

    事頼むと私ニ茂申候。

読み 入れ、はやしも経もなし。是より両三日程経て病人死去い

    たし候。末期の水躰の事これ有り候。遺言に幼き二人の娘の

    事頼むと私にも申し候。

説明 「入」・・・裏口より入れ。 「者やし」・・・「はやし」。笛・太鼓等の

音楽を入れる事。 「経茂なし」・・・和尚のお経も無い。 「三日程経て」

・・・「経て」が難しい。 「病人死去いたし候」・・・「死去」の死も欠けています。

 「いたし」・・・「た」が「に」に見えます。 「末期」・・・「期」は教えて貰わね

ば読めません。 「末期の水躰之事」・・・末期の水を含ませる様なしぐさ。 

「遺言」・・・この難しい字もこの様な場面の文章の中で読める文字です。 「頼む」・・・難解。