古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百十七

2016年12月23日 09時30分51秒 | 古文書の初歩

 

 


「漂流外国物語」第六十二ページ、上の一~二行目

解読 程之沈香へ火を付巨燵の損じたる様の物へ立、弐人

    して持行。送る人大勢皆々小蝋燭壱挺ツゝ燈し持ゆ

読み 程の沈香へ火を付け、炬燵の損じたる様の物へ立て二人

    して持ち行く。送る人大勢、皆々小蝋燭一挺づつ灯し持ち行き

説明 「沈香」・・・『じんこう』。ジンチョウゲ科の香木から製する香料。 「巨燵」・・・「炬燵」。『こたつ』、「燵」は欠けていてよく見えません。 炬燵の壊れた様な形の物。 「様の物へ」・・・「様」も読むのは無理です。 「持行」・・・持ち行く。持って行く。 「小蝋燭壱挺ツゝ」・・・小さい蝋燭一本づつ。 「燈し」・・・灯し。火をつけて。