古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その九十四此代

2012年11月22日 07時30分14秒 | 古文書の初歩

乍恐奉願口上第二十一ページ、上の画像の五行目六行目

 

解読 此代九拾両弐歩ト銭弐百廿六文

    又 三両三歩ト銭六拾八文 問屋口銭

読み 此の代、九十両二歩と銭二百二十六文

    又 三両三歩と銭六十八文 問屋口銭

 

解説 「此」・・・「氏」の様に見えますが、何度も出て来ます。形で覚える字。 「代」・・・代金。 「両」と「歩」も難解です。 「ト」の次ぎ「除」に見えますが、「銭」・・・『ぜに』と読みます。金貨や銀貨は「両」の単位で呼ばれたのに対し、格下の銭は「文」の単位で呼びました。 「文」は「又」と同じ書き方に見えます。 次の行は特に難しくありません。 「問屋口銭」・・・『とんやこうせん』。問屋の手数料。取り分。 「文」は『もん』と読み、銭の単位として使われます。「文」と「又」の区別が分かりにくい、。 最後の行の意味は、「問屋手数料は、三両三歩と銭六十八文」という意味になります。 昨日の解説で、「覚」の意味が抜かりましたので、ここに説明します。「覚」は「覚え」と読み、忘れないように書いて置く文書のこと。「メモ」の様なもの。


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