古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その九十三

2012年11月21日 07時53分05秒 | 古文書の初歩

乍恐奉願口上第二十一ページ、上の画像の一行目~四行目

 

解読 同浦同断 岡本幸七殿

      覚

    一干鰯八拾俵

読み 同浦同断 岡本幸七殿

      覚え

    一つ干し鰯八十俵

 

解説 「同浦」・・・江川浦の事。(田辺市江川) 「同断」・・・『どうだん』。「右に同じ」と言う意味。この場合は「町吏」という肩書きが同じということ。「同断」の言葉については、前に説明しました。 「岡本」・・・「岡」・・・この「岡」は典型的な形です。「岡本家」も田辺の古い家柄。 「覚」・・・教えて貰わねば読めない字ですが、何となく分かります。 「一」は『ひとつ』と読みます。項目ごとに分けて順番に書く文書で、各項目ごとに、(一つ何々)と書き分ける方法。「一つ」・「二つ」ではなく、最後まで「一つ何々」と続きます。これを「一つ書き」と言います。


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