古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の十三

2016年03月30日 07時49分52秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第四ページ、上の三~四行目

 

解読 破れ又々高浪打込ミ船者勿論人命茂危く相覚へ故

    舟中申合諸神佛江心願を籠髪を切船玉江備へ

読み 破れ又々高浪打ち込み、船は勿論人命も危うく相覚え故

    舟中申し合わせ、諸神佛へ心願を籠め髪を切り船玉へ備え

 

説明 「破連」・・・破れ。 次の「冬」の様な字は「又々」。 「人命茂」・・・「命」の字は「衆」にも見えますが、やはり「命」と読んで置きます。「茂」はヒラカナの「も」。 「相覚へ故」・・・「覚へ」の次に「候」が洩れています。「故」も読みにくい。 「心願を籠」・・・心からの願いを籠めて。 「髪越」・・・「越」はヒラカナの「を」。「越」の崩しも難解。 「船玉江備へ」・・・「船玉」は船の守護霊のこと。「江」はヒラカナの「え」。「備へ」・・・「供え」の宛て字として書いています。


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