古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百四十八

2017年01月25日 08時43分48秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第七十ページ、上の五~六行目

解読 袖越引貴公等何ニ毛志らぬ。此處夜ハ「シノベダン」御仕廻

    被成といふ「アグステン宜敷御座りま春可「コモテ御機嫌越いふ。是を申内

読み 袖を引き、貴公等何も知らぬ。此の処夜は御仕廻り

    成されと言う、宜しく御座りますか、御機嫌を言う。是を申し内(義)

説明 カタカナはスペイン語ですが、あまり必要ではないので、フリガナとして付している箇所は無視していきます。 「袖越引」・・・袖を引き。袖を引いて止める事。「引」は難しいですが、何とか判ります。 「貴公等」・・・あなた方。 「何毛志らぬ」・・・「毛」は「し」、「志」は「し」の変体仮名です。何も知らぬ。 「御仕廻被成といふ」・・・お仕舞い成されと言う。「仕廻」は「仕舞う」・・・仕事を終わる挨拶か。 「宜敷御座りま春可」・・・「春」は「す」、「可」は「か」の変体仮名です。「宜敷」と書いていますが、「宜しゅう御座いますか」と言う意味で書いているものと思われます。 「是を申」・・・是を申し。こう言って。


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