木陰の椅子

「シニア夫婦二人暮らしのつれづれ」から「一人ぼっちのつれづれ」に。明日も良い日にするために頑張りたいなと思います。

秋と、「銀座四宝堂」と、古内一絵さんと

2023-09-09 | 本は友だち

「銀座「四宝堂」文房具店Ⅱ」(上田健次著) が届いた。その「Ⅰ」をアマゾンからのお知らせで購入し、シリーズ化もしくは続編が出ないものかと待っていたところ、aiaipeeさん情報でⅡの出版を知り、即購入したのだ。
「涙が止まらないという帯の言葉、いつもは馬鹿にしていましたが今回は本当でした」と帯がついている。実は私も、涙ポロポロとの帯言葉を、あまり信用していない一人だ。

 

 

なのにどうしたことか、1話の後半から涙が止まらなくなった。
あれあれ? はつゆき、どうしたの? ここって泣く場面? と苦笑いしながら涙ポロポロ。悲しい訳ではなく、結婚式の両親への手紙で、会場の誰もがもらい泣きする、多分あの類の涙です。まんまと帯言葉に乗せられてしまったけれど、続く4つの話はどうだろう?

とりあえずは今日はここまでと決め、ページのどこかにあるはずの栞を見つけた時、流した感動の涙はそのままに、思わず見入ってしまった。
挟まれていたのは、「百年の子」(古内一絵著)の栞広告。

 

人類の歴史は百万年。だが、子供と女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
舞台は戦中~令和の出版界。100年の歴史をもつ学年誌を軸に子供が、女性が、母親が、人生を掴み取る姿を描く感涙大河小説。


との文字。既に発売されているのか、これからされるのか。

古内一絵さんとの出会いは「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」全4冊シリーズ。女性騎手の物語「風の向こうへ駆け抜けろ」「蒼のファンファーレ」と続き、他に「鐘を鳴らす子供たち」などそれほど多くはないが、好きな作家さんだ。特にマカン・マランは、何度も読み返すほど気に入っている。

 

 

1冊気に入ると、その作家の本を買い続ける癖のある私。
それゆえにこのごろは、え? うん? ちょっと違う? と失敗することも多くなってきている。

百年の子…読書メーターの読みたい本1位らしいが、今の暮らしでは、1,980円はちょっと辛いなぁ!
とりあえずは読みたい本リストにいれ、後は「読みたい気持ち」に任せるとして、まずは「銀座「四宝堂」文房具店Ⅱ」を、ゆっくりと読んでからにしよう。

台風のもたらした雨のせいか、炎暑酷暑の3日前から急転直下、秋の気配いっぱいの今日、本のこと、銀座四宝堂文房具店のこと、古内さんのことなど考えながら、コーヒーでも飲もうか。

え? なんと4杯目? 飲みすぎ。これを最後にしなくちゃ!


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