狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

「東京裁判史観」を廃し白人至上主義の野蛮を暴き、「大東亜戦争史観」によりアジア解放・国家存亡危機への自衛戦争・精神面で負けない独立自尊日本精神を知る:「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」を読む

2017-04-23 17:06:21 | 歴史修正
 次の本を読む。
 「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」(著者:ヘンリー・S・ストークス氏、出版社:祥伝社、出版日:2013/12/10)

 著者はイギリスの記者である。英国という国は、ヨーロッパ王室権力の中心であり、「白人至上主義」で世界に多くの植民地を所有していた。そして、そのエスタブリッシュメントが持っている事と同様に、著者も狡猾さを元々持っていたのではないかと思われる。
 来日前は、第二次大戦終了まで、日本がアジア各国を侵略し悪い事をしていたという「東京裁判史観」を持っていた。そして、「南京大虐殺」「従軍慰安婦の性奴隷」等も信じていたという。
 しかし来日後に様々な付き合いがある中で、特に作家の三島由紀夫氏と親しく付き合いを持った事から大きな影響を受け、日本を客観的に観る様になり、歴史観が正反対に変わった
 そしてその後「東京裁判史観」を廃し、「大東亜戦争史観」を持つこととなった。日本の事を正しく理解する様になり、日本の事が好きになり、親日家となった。
 東京裁判は戦勝国の不正で行われた復讐劇、茶番であった。その裁判によって日本を悪者に仕立て、アメリカをはじめとした敵対国を正当化する為のものであった。その裁判によって、日本が悪いから、アメリカは日本に対して国際法を幾ら犯しても構わないという理屈を作り、民間人に対するアメリカの無差別爆撃も悪者の日本に対してだから構わないという理屈を作り、非人道的原爆を落とした事も悪者の日本に対して行った事だから構わないという理屈を作った。その「戦勝国史観」を米国が占領中にNHKラジオや新聞、学校の教科書等を使って洗脳し、占領後に米国の検閲が失くなった後もマスコミは自己検閲をして、国民に「東京裁判史観」を洗脳し続けて来た。それによって、日本国民の殆どが、自虐史観に陥り、自分たちの先祖が戦前まで残虐非道な事を繰り返していたと信じてしまっている。
 しかし著者は、その「東京裁判史観」が間違いである事を悟り、「大東亜戦争史観」こそが正しいと確信するようになった。
 「大東亜戦争史観」は、「白人至上主義」によってアジアの国々が欧米の奴隷的植民地とされていたものを解放するという大義とその実践、日本の影響を受けたアジア各国の覚醒を、素直に観る事である。また、日本の国家存亡の危機において、自衛戦争として国家の独立を維持する為には自分の命を惜しまない精神と、強い独立精神を持って、決して媚びる事無く、アメリカと戦った事を知るものである。日本は決して精神面においては米国に負けていなかったのである。そしてそこから、当時の日本人の独立精神・自尊精神の強さ、自分の命を犠牲にする高貴な精神、気高さ、高い理念・理想・信条を覚え知る。そして、日本人の先祖の方々を敬う精神、誇りに思う精神、日本人としての自尊心が培われる事となる。
 そして勿論、「南京大虐殺」は無かったし、「従軍慰安婦の強制」も無かったのである。当時の慰安婦は自主的に売春を行い、日本人の慰安婦も多く存在した。当時、日本国内でも売春は合法であった。そして慰安婦の給料は、高級将校・軍人よりも高かった
 更に「大東亜戦争史観」によって、いかに欧米諸国が自己中心的で、エゴイズムで、「白人至上主義」であったかを知る事となる。欧米列強がアジア人を差別し、搾取し、奴隷的に扱っていた事を知る事となる。つまり悪者の欧米をアジアから排除して、アジア各国を解放するという日本の正義を知る事となるのである。
 「東京裁判史観」というものは、戦後の日本人を「無知」にして来たものである。その歴史観と共に、謀略宣伝(プロパガンダ)の嘘の情報を流され続ける事で、日本が悪いというレッテル・イメージを作ると共に、アメリカの悪行が覆い隠されて来た。アメリカは国際法違反の常習であるが、占領中に明治憲法を改正する違反も行った。
 著者は三島由紀夫氏との交流を通じて多くの感銘を受けているが、三島氏が最後に遺した「檄文」に大きく感動した様である。檄文は多方面で多くの人達により引用されており、私自身も大いに共感し納得する文章である。三島氏は日本の歴史・伝統文化を保守し、作家でありながらも最後は決行によって自分の命を犠牲にし、日本精神・魂を存続させ、自分の精神・魂をも永遠へと繋げた。三島氏は日本国を愛するが故に、数々の批判も行った。米国の傭兵となり自分を否定する護憲の軍隊となっている自衛隊、経済優先、属国憲法、国民の惰眠……。そして、存立の根拠の明確化や、自衛隊の治安出動、自衛隊の合憲を明確にする為の憲法改正をして、独立国として自主防衛する国軍化等を訴えた
 著者は、「大東亜戦争史観」に目覚め、本書に本当の歴史の一部分が綴られている。歴史を正しく修正したいという「歴史修正主義者」である。本来の歴史に戻す、本当の正しい歴史を取り戻すという意味での歴史修正である。この歴史修正は正しいのである。
 アイヴァン・モリス氏の著作「高貴なる敗北」を取り上げている。日本的英雄の吉田松陰、西郷隆盛、楠木正成、正義、信念、日本人の美学、特攻隊、滅私奉公、三島由紀夫の魂、日本兵の気高さ、精神的自立……。それは、欧米が宣伝して作り上げた日本人の野蛮さのイメージ・レッテルとは正反対なものである。
 1943年(昭和18年)に行われた大東亜会議。そこでアジア各国の首脳が参加し、共同宣言「相互協力、独立尊重」が謳われた。
 第一次世界大戦の終わった後のパリ講和会議にて、日本は「人種差別撤廃法案」を国連に提出した。11対5の賛成多数で可決されたものの、アメリカのウィルソン議長(米大統領)が全会不一致を理由にして、採決を無効とし、法案を成立させなかった。当時、白人至上主義が世界を席巻し、欧米の植民地が世界中にある中での、日本の誠心誠意を持った法案提出であった
 東京裁判中、インドネシアを再植民地化しようとしたオランダとのインドネシア独立戦争において、日本軍の残留兵士がインドネシア軍の組織化等の指導に当たると共に、インドネシア軍と一緒になってオランダ軍と戦って、インドネシアの独立に貢献した。
 日韓合邦(日韓併合)時代に、日本が朝鮮半島に学校、病院、裁判所、橋梁、発電ダム等を建造し、鉄道を敷き、港湾や道路を整備して、朝鮮半島のインフラを近代化した。日本は朝鮮を一応形としては植民地として統治したが、白人の西欧列強諸国によるアジアやアフリカにおける搾取・掠奪・奴隷化の植民地政策とは全く異なり、日本は朝鮮に対して投資するばかり、与えるばかりであった。イギリスは、植民地で教育を施さなかった。
 南京事件において、蒋介石・国民党政権の中央宣伝部と結び付いた欧米人、各国大使館代表、報道機関、外国特派員、宣教師、ビジネスマンらによって謀略宣伝が行われた。日本兵による虐殺、蛮行、暴行、掠奪等が行われているという捏造されたプロパガンダが世界に流された。しかし実態は、敗残兵に給料が支払われ、南京陥落後、人口が20万人から25万人に増加している。
 戦後、アメリカの要求による売春施設が設けられ、売春婦の給料は上等兵よりも高かった。それにより秩序が保たれ、一般女性の人権が守られた。
 1952年に、日本弁護士連合会意見書が国会に提出されて議決され、大東亜戦争における日本人の戦犯は無しとなり、靖国神社への合祀に問題は失くなった。しかし現在、天皇や首相が参拝を公に堂々としていないという異常事態が続いている
 その他、韓国や北朝鮮の事についても述べておられる。韓国で戦後、高度経済成長を達成して韓国を形成したのは、日本の教育・訓練を受けて自ら進んで日本軍の将校になった朴正煕・大統領(当時)は清廉潔白であったが、暗殺された。その対照的な大統領として金大中・元大統領を挙げ、世俗的で、地位・金の欲に溺れ、北朝鮮への売国奴であり、300人以上が虐殺された光州事件の首謀者であったと言う。故に、ノーベル平和賞受賞はデタラメであると言う。
 北朝鮮への訪問で、高官の威厳さ、論理の一貫性、世俗の欲望とは無縁の離俗、独立気概、自主防衛、自立心、理想、理念を持っている事に、感銘を受けている。しかし一方で、平壌郊外とのギャップの現実も目にし、北朝鮮の偽装を疑っている
 
 の最後の部分(本書経由分とウィキペディア「檄 (三島由紀夫)」からの引用)
 「日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。
 それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまつた憲法に体をぶつけて死ぬ奴はゐないのか。」


 本ブログ過去の関連記事
  ・2013/06/28付:「『ユダヤが解ると世界が見えてくる』の再読(3)・・・三島由紀夫氏の『憂国』と自決直前の『檄』」
  ・2014/12/07付:「世間に迎合する政治家・・・「経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、・・・」
  ・2015/01/01付:「米国は従軍慰安婦問題を用いて対日原爆・レイプの犯罪を隠蔽する」
  ・2016/04/10付:「三島由紀夫氏『檄』と世間の人達・・・レジャーやショッピングにうつつを抜かし……」
  ・カテゴリー:「歴史修正」 ・・・本ページ右サイド

 参考文献
  ・ウィキペディア:「檄 (三島由紀夫)」

 



「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」 「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」
  (著者:ヘンリー・S・ストークス氏、出版社:祥伝社、出版日:2013/12/10)

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