しばらく前、いきなりENEOSの会長が一身上の都合で辞めるというニュースを見て、何が起こったのだろうかと思ったらなんと性犯罪者だったらしい。驚くよ、その馬鹿さ加減。
さらに、昨日からは24年ぶりの為替介入とかいって、円安がちょっと止まった。だがしかし、誰でも知ってる通り、アベノミクスなる異常な緩和政策とは畢竟円安政策なんだから、その中で円高を目指す介入するって何?
国葬と統一/勝共の話は重要だとしても、あの死に方を放置するってどうなの?という声に結び付かないのも異常。
全体として、何も片付けられないので「お内裏様」をたててうろうろしているしかないだろう、と前に書いたけど、とりあえずそれはそれなりに当たっているのかもしれない。
全部問題だけど、全体として見た時、円安が大大大問題だと思う。
■ ゲームチェンジャー
そんな中、ロシア世界と欧州世界のぶつかり合い問題は、ウクライナの4州が住民投票をすることとなり、これはまさに「ゲームチェンジャー」ってやつ。西側メディアは、榴弾砲がゲームチェンジャーだのへちまだの馬鹿みたいなことを言い晒してきましたが、本物のチェンジャーが来た。
ゲームチャンジャーは2つに分類することができるかな。
1つは、動員、もう1つは、ロシア国境を守るためになんでもするぞとのロシアのリーダー層からの再度の念押し。
動員の方はこんな理屈だと思う。4州がロシア国内となることで、ロシアはまったくの前線を抱えるわけだから、当然人数が必要となる。そこで予備役のうちで参謀本部が求める技能を持った人たち30万人を動員することとなった。現実的には、最近除隊した人でしょうね。
動員可能人員は2500万人ほどだそうなので、そこから見たらものすごい小さい動員。
4州を加えるということは前線を抱えるということ。
もう1つは、ロシア当局者、特にプーチン、メドベージェフあたりからの発言。
国民向けの演説で西側はソビエトの分割化のみならずロシアの分割化を狙っている、ロシアの弱体化こそ彼らの狙いなのだという点から、状況説明をしている。
実際、そうなので、こういうことが隠れもなく語られるようになるのは大変良い。
そしてその中で、特に、このへんの核に関する発言が、いつものように曲解されて出回っている。
彼ら(集団的西側)は核による脅迫にさえ訴えました。 私は、核による災害の脅威を招くザポリージャ原子力発電所について、西側が砲撃を奨励しているということだけでなく、主要なNATO諸国の高位の代表者が、ロシアに対して大量破壊兵器、つまり核兵器を使用することの可能性と容認を語っていることについても話しています。
ロシアに関してそのような発言をする人たちには、私たちの国にもさまざまな種類の武器があり、そのうちのいくつかはNATO諸国が持っている武器よりも近代的であることを思い出していただきたいと思います。
私たち国の領土保全に対する脅威が生じた場合、またロシアとその国民を守るために、私たちは利用可能なすべての兵器システムを確実に利用します。 これはブラフではありません。
まぁそうだろうなとしか思わないですね。イギリスのリズ・トラスがわざわざ公開の場で、核兵器を使う覚悟があるのだと言っているのを世界中が伝えているわけだから、これは、何かやろうとしているだろうと考えておくべきでしょう。
また、ザポロージャの原発についての異常な報道もまったく懸念すべき事態。惨事を作ってロシアのせいにするというナラティブを拵えているんだろうな、という感じを持つ人は少なくないでしょう。
(どこかで書こうと思うけど、IAEAが国連と同様西側の影響を強くうけ、公正な立場を取りずらいことになっているようだ、というのも懸念すべきところ。ただ、化学兵器の場合よりはまだ大分正常な人が残っているんじゃないか、というふうには見える)。
今の西側リーダー層はそれぐらい平気でやりそうだ、ということが非常に問題なわけですが、西側国民はもう自分たちが政府をコントロールできるとは思ってない、ってところがスゴイよなぁって感じ。
それにもかからわず、民主主義と権威主義の戦いだとか言ってるわけでしょ。アホ。何か、どうしようもない感しかない。
今回は、ナチ側が民主勢力だそうなので、多くの人が困惑しないように、NHKやBBCはそのように周知徹底させたらいいんじゃないのか。
■ 「核では勝てないのだ」
これに対して、NATOのすっとこどっこいストルテンベルグが、
核戦争はすべきではなく、できもしないものだとプーチンは知っている、ロシアは核戦争に勝てない、みたいなことを言ってる模様。
くどいほど書かないとだわ。ロシアで核を使おうとしているのはNATO。欧州各国のリーダーが核を使うと意味不明なところで主張しているのはそのため。
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) September 21, 2022
住民投票で4州をロシア領化したのはロシア領として守るため(ロシア軍の核の傘に入れる) https://t.co/49sahhOXvI
まぁ、通常戦力で勝てなかったら戦術核を使おう、ってのはNATOが前から持ってるプランだろうと言われ続けているので、そのつもりだったのに、あれれれ、なのかもしれない。
マジで、前から書いてますが、ネオコン/ネオリベ一式は、核戦争は勝てるという誤った、根拠のない「教説」を信じてると思う。本当に怖いのはこの妄想なんです。
■ 次
で、4州のうちの一番北側のルガンスクは全土解放されているけど、残りはまだ全部解放されていない。
そこで、例えば、既に昨日あたり出回っていたのは、ザポロージャ州の当局者が、今後ここはロシアに編入される場になるので、それ以降は、NATOウクライナ軍は占領軍となる、出ていけ、ということを言っていた。
これが警告で、これに従わない場合は、今度は晴れて、法的にも実質的にもロシア軍とNATOウクライナ軍が対決することになる。
法的にというのが実に重要。これまではロシアの武装組織は外国(ルガンスク、ドネツク共和国)の求めに応じて参加していたため、言ってみれば特措法下の制限を受けている。しかしここからは正規に自国領内を守るロシア軍となるので制限はありません、ということになるものと思う。
■ で (2)
それじゃNATOの側はどうするのか。どうなんでしょうねぇ。
動員の話の時に、ショイグ国防省が話したところによればロシア軍とウクライナ軍のKIA(戦闘中の死亡)の率は、相当控えめに言っても1:10ぐらい。多分、最近の事例でいえば、1:15~20ぐらいになってたと言われても驚かない。
9月に入ってから起こしたNATOウクライナ軍の編成は、4割ぐらい外国人だろうと言われていることがその1つの証拠だと思うな。つまり、訓練したウクライナ人が少なくなっていて、NATOの兵隊、将校があらゆる編成の中に入ってる、と多くのオブザーバーが言ってる。
これはもう、NATOとロシアの戦いだろう、という発言の意味が、夏までは金出して武器だしてウクライナ人を死なせてるNATOだったわけですが、9月からはNATOは前に出た。
ということなので、ここからはNATO諸国はロシアと戦うためにどれぐらい自国兵士を死なせる覚悟があるのだろう、というのが問題になる。今までは、志願した一般人で~すと言って各国で言及を避けているわけだけど、もし、今後続けていって、ヘルソン奪還、ドンバス奪還、果てはクリミア奪還となれば、控えめにいっても10万とか20万人ぐらいの死は覚悟しないとならないでしょう。
しかも、それでも勝てる見込みも別にない。プランナーはここまでずっと失敗続きだという点を認めてないようだが、失敗してるでしょう。
この感じは、ざっくり言って、ナチが1943年後半から、既に覆せない戦況になってもなおリザーブを投入して、確かに局面では勝った、勝ったの大騒ぎだったところはあるが、でもさぁ・・・だったところと似てるよなぁとか思う。
最終的にドニエプル右岸を制したソ連軍によって、ドイツ軍は完全にウクライナから追い出されるわけですが、別の言い方をすれば、予備兵力を使い果たすまで戦って、自分で出ていくことはできなかったとも言えるわけですね。
1944年4月17日、赤軍、ドニエプル・カルパチア攻勢完遂
どんづまりになっての、1944から45年にかけての西部戦線の「バルジの戦い」も、予備の兵力を使い果たしただけだったとも言えるでしょう。
NATOはナチその2だと思ってますが、ここでも類似性が見えすぎてキモイばかりだ。
■ オマケ
西側における思想・言論統制はいつまで続けられるのだろう、ってのも重大な問題。
ウクライナは全体主義のナチ国家になったのは間違いない by ラブロフ
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) September 22, 2022
で、まったくそうなんだけどナチと言い出さない西側の思想・言論統制はスゴイと思う、ほんと。場所も同じ、非道な民間人殺しも同じなのにスルーしてる https://t.co/VyMNFni3M0
2014年のクーデター政権設置とその後のドンバスを殲滅させよう運動こそがウクライナ問題の直近の大問題なのに、そこに関心が払われないのも、まったくの思想・言論統制。
バンデラ主義を賛美するアメリカ合衆国大統領バイデン
こういうの、いつまでできるんだろうね? 西側リーダー層は、西側の国民はみんなパーで、短期メモリしかないAIみたいな人間しかいないという想定のととに政治してるらしい。
He(Putin) knows very well that a nuclear war should never be fought and cannot be won.
のthat以下は一般論として正しいことであり,そしてそのことをプーチンが知っているというのは論理的に正しいことになります.
そして,それを受けての
It will have unprecedented consequences for Russia.
も論理的には間違ってはいません.
しかし,このような文章の構成は「核戦争でロシアは勝てない=負ける」という印象を与える,すなわち印象操作になります.核戦争に勝てないのはNATOも同じ,ということが抜けているわけで,それでAZさんは
P.S. Nobody wins in nuclear war Jens...
と釘を差したのです.
このようにThe Westのエリートたちは言葉のトリックが実に巧みで,突っ込まれても言い逃れができるような形で嘘をつくことに長けているのを痛感します.
英訳ですが、
"Rest assured that we will do it this time as well."
この言葉に、ナポレオンの時代から3世紀に渡る祖国を守る戦いの歴史と、その全てを勝ち取ってきた自負が感じられます。
この字幕を見た瞬間、不覚にも涙が流れました。
こんなリーダーを持った国民は幸せだな、と思いました。
ロシア人はアラブ人ほど甘くは無いので,ウクライナの非ナチ化作戦が発動された。