さっき、Adam Tooze氏のThe Deluge: The Great War and the Remaking of Global Order 1916-1931について書きながら思ったんだけど、やっぱり第一次世界大戦というのはドイツの話なんですよね、徹底的に。
でもって、そうなるとどうしてもこのへんを思わないわけにはいかない。
世界強国への道/フリッツ・フィッシャー
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2014年が終わる頃になって思うのは、今年の初め、なんだか世界中がざわざわと第一次世界大戦開始から100年という話をしていたことは、やっぱり予兆だったんだろうなということか。というか、ウクライナのキエフでデモ隊が終結している最中から既によからぬ動きが見えていた人たちがいたからこそ第一次世界大戦の話を使って警告していたということなのか。
さて、その第一次世界大戦についてはこれまで様々な学説があるよ . . . 本文を読む
一昨日「昭和陸軍全史 1 満州事変 (講談社現代新書)」をエントリーしてふとAmazonじゃなんて書かれているんだろうと思ってクリックして見てみた。
昭和陸軍全史 1 満州事変 (講談社現代新書)
川田 稔
講談社
すると、こんなレビューが目に入った。
ロシア情勢をみて読み始めた一冊。クリミア統合に止まらず、ウクライナ東部への実質的な介入を続け . . . 本文を読む
池田信夫さんが今年の良書ベスト10を挙げておられた。http://agora-web.jp/archives/1625184.htmlピケティは結構どうでもよくて、私としては、筒井清忠『二・二六事件と青年将校』川田稔『昭和陸軍全史』
二・二六事件と青年将校 (敗者の日本史)
筒井 清忠
吉川弘文館
昭和陸軍全史 1 . . . 本文を読む
大抵が周回遅れの情報が流れて来るのが日本語の情報なので、今になってロシアはルーブル安で潰れそうだみたいな記事が週刊誌なんかに出ているみたいだ。日本のニュースって、政治がらみはもう捨ててるけど、経済ニュースさえおかしいんだよね。なんでかっていうと事実に基づいてないから。例えば、ロシアはルーブル安が止まらない、というのを枕詞に使ってしまって、そこから思う存分筆者が空想を拡げて、最後は、大変な時代だ、み . . . 本文を読む
ウクライナの人々には本当に気の毒な一年でした。というかここから先ずっと大変な目にあうんだよね。で、前から書いている通り、ウクライナに追加の支援を申し出る国はないしIMFもこれ以上俺らにはどうもなりまへんな、となって、今年中の作業は終わりですと言ってキエフを去ったらしい。
ウクライナ大統領、IMFに金融支援増大を呼びかけhttp://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_20 . . . 本文を読む
酷いよね~ほんと。みんなしてウクライナを守れだのへちまだのと言っていたのに、お金がなくて困ってますとウクライナが呼びかけても呼びかけても誰も恵んでくれません。俺たちは親友だ!とか大騒ぎをしてくれるアメリカさんは、よ~し、武器を与えよう!!とかいう暖かい支援をしてくれるみたいですが(笑)。
借金と債権の話はこの前書いた通り。
バルバロッサ作戦 v2: で、ウクライナを誰が助けるの?
で、昨日は . . . 本文を読む
東洋経済に、今回の選挙についての講評みたいな記事が載っていた。
「アメリカから見た世界」というコラムらしいんだが、ピーター・エニス記者が、CFRの上級アナリストに聞いているという仕立て。共産党が大躍進を遂げた2つの理由とは?日本人はノーと言える政党を求めているttp://toyokeizai.net/articles/-/56082なぜ共産党が伸びたかというと、自民党のやっていることに反対でも民 . . . 本文を読む
2か月ほど前、原油安、ルーブル安でロシア経済は大変だという騒ぎの中、財政としては原油安でもルーブルが連れ安していれば別にいいのでは?と書いた。
ロシア、通貨防衛して金を貯め込む
予想通り11月末の集計でロシア財政は230億ドルの黒字、この金額は昨年、一昨年より大きかった。2.5兆円ぐらいですかね。(http://www.bloomberg.com/news/2014-12-11/ruble-c . . . 本文を読む
【伊藤貫】日米関係の真実[桜H23/4/21]
2.5年ほど前の話なんだけど、伊藤貫氏が、自民党になったからといって上手くいくわけではない、自民党とは戦後のコラボレーショニスト(戦勝国への協力者)の政権、といった指摘をされている。当時は民主党政権下だったのでなにか、自民党になったら何かが変わるのではないのか、みたいな期待がそこかしこにあったものだった。今から考えてみると、まぁ無 . . . 本文を読む
自民党が負けるわけもない、民主党が票を伸ばすわけもない選挙なので一体何をしたかったのかと誰もがいぶかった選挙でした。仕方なく出て来た理由の一つがおそらくここから4年の長期安倍政権作りだろうというものだった。とりあえず勝ちました。衆院選 「圧勝」自公両党で3分の2獲得へ 民主は微増http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141214-00000629-san-pol私 . . . 本文を読む
アジアシフトとかpivot to Asiaとかオバマも言ってたけど、本当にアジアシフトを大きく行ったのは実はロシアだったという年になりました。それもこれもみんなオバマさんのおかげですね、はい。で、前々から予定されていたインド訪問を行ったプーチン。インドのモディ、ロシアのプーチン、トルコのエルドアンはそれぞれ利害がかちあいながらも気心が知れているように見えるだけでなく、各国とも浮き沈みはいろいろある . . . 本文を読む
ウクライナ問題はまだ何も片付いていないのに、なぜだかメディアが追わなくなった今日この頃。もちろん大混乱は続いており、先々週あたりのお笑いニュースは、ウクライナの閣僚に外国人登用という話。
【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会)は2日夜、親欧州連合(EU)派が圧勝した10月の前倒し選挙を踏まえ、続投するヤツェニュク首相率いる新内閣の閣僚名簿を承認した。うち3閣僚がロシアに厳しい米国、旧ソ連の . . . 本文を読む
鳩山由紀夫さん・・・個人的な趣味として著しく否定的な感情が先に立つのだけれども、でも一つだけ彼には他の人にはあまりないものがあることは私も認める。それは、ポッポ鳩山はお金持ちだし、多分いわゆるエスタブリッシュメントの一人というか一族らしいので立場が日本の政治家としては尋常でなく自由だという点。つまり、日本というアメリカ幕府体制下で、かつては外様も外様、まるまる敵だったが徐々に役職を与えられて普代の . . . 本文を読む
3月に、ウクライナ問題が急展開した時、
アメリカがソ連に見えた日
という記事を書いた。普通の観察として、アメリカ&EUがウクライナに工作して最終的にクーデータが起き、結果的にアメリカの政府高官が推挙していた通りの人物がウクライナの暫定政権についた以上、こちらの責任をまず見るべきだろうと私は思い、この事件の推移を見守っていた世界中の多くの一般人もそう思った。
それに対してアメリカ政府の取った手 . . . 本文を読む