仁義なき戦い [DVD]
東映ビデオ
『仁義なき戦い』は伝説的な作品なので、もはや今更いいとか悪いとか言ってもはじまらないけど、これは本当によく出来た作品。組織論または組織に生きる人間とはというテーマを語るための材料にもなるし、人間の生き方という話でもいけるし、総力戦という非常事態、ある意味で法がすべてをコントロールする状態から、その . . . 本文を読む
またまた日文研のサイトから。
「赤穂事件と『忠臣蔵』の世界」/笠谷和比古先生http://blskweb.nichibun.ac.jp/lapis/detail.do?id=255仮名手本忠臣蔵は、おかると勘平の恋物語と史実としての赤穂事件の、それぞれに展開を持つ2つのドラマが共鳴している。それぞれに話が進み、七段目で忠臣蔵の本筋に返している。まずもってこの構成が素晴らしい、というお話。講演は2 . . . 本文を読む
聖徳太子はいなかった (新潮新書)
谷沢 永一
新潮社
この本が発売された頃、書評だったのか新聞の広告だったかとにかくタイトルがセンセーショナルな感じで扱われていた記憶がある。
それから幾星霜、偶然手に取ったので読んだ。大変面白かった。書誌学者の人が書いた本でエッセイ仕立てなので、新書で出ている本としては特筆すべき読みにくさがあるとも思うが、一方 . . . 本文を読む
■井上章一桂離宮にエロスを読む
http://blskweb.nichibun.ac.jp/lapis/detail.do?id=67
2007年に日文研で行われた講演。
「つくられた桂離宮神話」(1997年)で述べられたところを敷衍しつつ、桂離宮にまつわるいろいろを、京都の人でなければ掘り起こせないポーズと雰囲気と諸々の小ネタで説き起こす。かなり面白い講演なのだが、実のところ中心的なところ . . . 本文を読む
河内源氏 - 頼朝を生んだ武士本流 (中公新書)元木泰雄中央公論新社
河内源氏の系統を詳述(とはいえ新書だが)した好著。
冒頭に清和源氏、桓武平氏の系図が出ているが、これがとっても使いやすい。いやそんなのwikiにあるだろうという向きもあるだろうが、やっぱりこういうものは紙がいい。
話の中心は河内源氏の盛衰で、源頼朝に至るところで終わるのだが、その間の平氏、藤原氏、朝廷まわりの動向も動的に読み込 . . . 本文を読む
ホワイトアウト、方向感覚失う 北海道暴風雪、死者9人(朝日新聞) - goo ニュース
ちょっと遅くなったが、3月2~3日の暴風雪はむごい結果を残してしまった。聞いてるだけで寒かったし、痛かった。
それについて、お天気おじさんの森田さんが東北を取材中、地吹雪にあったお話を書かれていた。それも、あの北海道で吹雪で9人が亡くなられた日。
地吹雪の恐怖
http://blogs.yahoo.co . . . 本文を読む
インターネットで偶然ひろった続きもの。
源氏物語の内容の話というよりは、歴史学者・朧谷 寿先生による『源氏物語』成立の秘話。一条天皇と藤原道長あたりの歴史解説みたいなお話から、京都という町について。どういう事情で撮られたものなのかはよくわからないがテレビ放映の動画でしょうか?
源氏物語と紫式部 ~その1~
源氏物語と紫式部 ~その2~
源氏物語と紫式部 ~その3~
源氏物語と紫式部 . . . 本文を読む
関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制 (講談社学術文庫)
講談社
笠谷 和比古氏のこのご本は今では戦国理解、江戸初期理解の基本の一つみたいになっていると思うのだが、20世紀中に語られていた(先端の学者さんはともかく)ストーリー、理解の枠組みとは結構違っていた。
2003年の日文研における笠谷和比古氏の講演 . . . 本文を読む