11月4日は、ロシアのUnity Day。団結の日、結束の日、みたいな感じでしょうか。
※ 在日ロシア大使館さんは「国民統一の日」という訳語を使ってらした。差し出口ではありますが、私は団結の日の方があってると思う・・・。
この日は1612年に、動乱期にあったロシアをポーランドが襲い掛かったところを、ロシア側が押し返したことを記念している。Day of Moscow’s Liberation from Polish Invaders(ポーランドの侵略者からのモスクワ解放の日)というのが正式名称で、ロマノフ時代にも祝われていて、ソ連になってから止めていたものらしい。止めたらすぐにポーランドに侵略されたわけで、止めるべきでない日なのかもしれないね。
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(セバストポリのメモリアル・コンプレックスで)
今年は1917年から1922年の内戦期間も言及されていた。これも、革命によって国内が割れて、外国人も入り込みという混乱を収拾していったもの。プーチンはクリミアも訪問していた。
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(クリミアで)
で、今回もまた、いいスピーチ。聞く(読むだが、私は)価値のあるスピーチだった。ここ数年はプーチン爺は歴史のレクチャラーですらあるので、メジャーなスピーチのたびに頭がフル回転になって私は活気が出るんだが、これは私だけのわけはないと思う。ロシアの大統領を超えて、耳を傾けるべき同世代の偉大なリーダーになって久しい。
去年までは第二次世界大戦が中心だったが、今年のものは広義ロシア世界の歴史を語っている。これはベラルーシとの関係、そして将来に起こるであろうウクライナとの和解の道筋のための努力だと考えていいと思う。
ここらへんになると真面目にプリントしてマーカー持って読まないと私には追い付かないことが多いので、冬場に時間作って籠ってもう一度まとめて読もうと楽しみにしてる。
ベラルーシとの連合に関しても様々なプログラムが進行中。1年前から考えると大分接合してきたなって感じ。
Putin, Lukashenko approve Union’s 28 programs at Supreme Council meeting
Putin & Lukashenko approve new military doctrine as they ink Russia-Belarus integration docs
もとより、ベラルーシ人だってロシア人なわけだから、諸々のロシア連邦による国家行事の殆どはベラルーシの人にも関係がある。そして、ウクライナもそう。そうであるにもかかわらず、どうでもいい欲張り集団のおかげでベラルーシとウクライナの一般人はここ30年間自らのアイデンティティーすら覚束ない状態に置かれてきた。西側集団は悪意ある奴らの塊だなと改めて腹を立てる。
いつかきっとこんなところを出ましょう! そして私たちのUnity Day、団結の日を祝えばいいんだわ。
■ 3極
米軍の、いろいろと問題含みのミレー統合参謀本部議長が、米国内のフォーラムのスピーチで、
我々はロシア、中国、米国の3極の時代に突入してる、これは2極だった冷戦時代より難しい時代だ、不安定になる云々と言ったそうだ。
俺だけ強くて、残りは小僧といった建て付けでものを言わないのは米の上層部の人としては珍しいので、ほ~っと米と露の両方で記事になっている。
Pentagon says world will have three ‘great powers’ – and US will be ‘challenged’
米軍のトップは、金をむしり取る都合上俺たちは大変だと言う、というのは米国民にとってはお日様が東から登るぐらい自明な話だが、そうはいっても、ロシア、米国、中国が他とは質量ともに異なるレベルの軍事力+αを持っていることは今日疑いがない。
にもかかわらず、アメリカだけが特別という態勢が出来てそれがあたかも安定しているかのような妄想に入ったのが間違いのもと。今後どうするのか、そりゃもうペンタゴン次第のところは多々あるわけだけど、いずれにしても、ネオコンの妄想を聞くよりはペンタゴン上層部の方が遥かに安心できる。ネオコン、ネオリベとどうやって折り合っていけるのかが、今後のアメリカ(およびその同盟国)の課題だすね。
ロシアの新聞の記事に出てた専門家は、確かにそうも言える(3極)が、西側が一団となってロシア、中国に対立するという構造も有意に存在する。つまり、両方の枠組みが混在するのだから、より不安定なものとなるだろう、と冷静なことを言っていた。
■ スチール文書は捏造(みんな知ってる)
もう、すっかり遠い昔の話みたいだけど、2016年から17年に猖獗を極めた、トランプ陣営がロシアと共謀した、これがその証拠だ~といってネタになっていたスチール文書なる文書がありましたが、この文書をまとめるにあたって重要な貢献をしていた主要情報源ダンチェンコをFBIが逮捕した模様。
Russian Analyst Who Contributed to Infamous Steele Dossier Charged With Lying to FBI
FBIはこの話をものすごく早い時期から実は知っていた、というのが2年ぐらい前に出てなかったっけか?
そこからさらに2年ぐらい放置して、ついに逮捕ってことは、別にダンチェンコの裏取りをしていたのではなく、政治状況が変わったということだろうと思う。何が出てくるんでしょうか。しかしどうやって? 誰にもわからない。
アメリカは大変。属国集団にとっても、もし多少でも誠実にやろうと思ったら大変だよね。シリア戦からこっち(もっと前もあるとしても)嘘だらけでここまで押してきているんだから。
とはいえ、共和党に才のある集団がいるのか、というとかなり怪しい。どうなることやら。
古代の連水陸路はトウルハンスク辺りでは現在も一部使用されている」と語っておられた.彼女のスケッチには味わい深いものがあります.同地のケート族の白樺樹皮張り,家船イリムカを紹介させてください:ttps://collection.kunstkamera.ru/entity/OBJECT/267642?person=3688392&index=23
ありがとうございます.特にこの30年ということ,よく分かりました.
これに関連して思ったのですが,日本は The West の国々の人々も呆れるくらいのアメリカべったり,アメリカ大好きなのは,ひょっとしたらアメリカに戦争で負けた(イラクを除いて)唯一の国だからか,という気がします.大変乱暴な考え方ですが.それがこの30年で究極の域に達したという感じでしょうか.
その、いつの間にアメリカが無敵という神話が出来たのかという話はここ数年、軍事ものを語るサイトなんかでよく話されてきました。
そして、しばしば、アメ人が、俺は冷戦期の反ソの急先鋒だった奴だが、冷戦期にこんなにソ連をなめていたなんてことはない、と怒りのような、言い訳のような(アメ人をみんな馬鹿だと思わないでくれ、みたいな)ことを書き込んでくるのを見ました。
実際、そうだと思います。ここ30年+に、無敵神話がはびこったんだと思います。そして、それに最も困惑しているのがほかならぬアメの一部だったという感じですね。
よく考えるとアメリカが勝ったと言えるのは日本とイラクだけで,それも日本については海軍の戦いでアメリカが勝っていますが,日本の陸軍を打ち破ったのはソ連です.確かに海軍は強いかも知れませんが,陸軍はそうでもないでしょう.
アメリカ軍が無敵というのはどのように刷り込まれたのか.マスメディアを支配できるとそこまでできるのか,と妙に感心させられます.
https://www.youtube.com/watch?v=JK2eHwn-ZLk
https://www.youtube.com/watch?v=AL6j3U_NxVw
Земля という番組名で、これは、土、土地、国などの意味を持ち、彼らの自分たちの土地に対する愛着を示す内容になっていると思います。