1月27日は東部戦線でソ連軍がアウシュビッツの収容所を解放した日。
私の感想はこうですね。
もうだいぶ前から気づいていてその分ショックは減ったが、時間が経つにつれてなおさら、よくぞこんなことを隠そうと、作り直そうと、デタラメの説を流布させようとしたものだと暗澹たる思いはつのる。 https://t.co/oaXCMlbnu9
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) January 28, 2025
よくこんな惨たらしいこと(正確には惨たらしいことどもの総体のうちの1つだが)を、修正してデマカセを教え込もうとしたものだと気付いて以来毎年思ってる。
まず第一に、2020年に書いた通り、いわゆるホロコーストとか、アウシュビッツの悲劇というストーリーテリングでは、この収容所は赤軍に解放されたという事実に触れられていないことが多かった。
1945年1月27日:ソ連赤軍アウシュビッツ解放
2020-01-29 00:01:30 | WW1&2
こんな感じの写真が終わりに出て、悲劇で終わってた。
しかし、ここは、第60軍のライフル師団がヴィスワ=オーデル攻勢の途中で、つまりソ連軍がドイツ軍と戦いながら西へ西へ押していった中でポーランド南部において強制収容所が解放されたんだから、バリバリに元気な、活動量の多い兵隊がゲートを開けたことが印象としてあるべきだった。
元気な若者が絶望から人を救いました、よかったよかった、ありがとう、となぜ書いてこなかったのか。それはソ連軍の成果だから以外の理由はないでしょう。
実にあさましい西側さんのお仕事なわけだが、ここ数年は、毎年、ロシアに興味を持つ人々を中心にこの話を語り出したため、ソ連が解放したという点までは騙せなくなっているような気がする。
それからあらぬか、今年のNHKの記事を見ると、ソ連が解放したことは一行さらっと書いてる。
アウシュビッツ強制収容所 解放から80年 記憶の継承が課題
しかし、それをゼレンスキーに語らせ、こんな文章を書いていた。
このなかでゼレンスキー大統領は「ホロコーストの犯罪は決して繰り返してはならないが悲しいことに、その記憶は徐々に薄れつつある。民族全体を破壊しようとする悪は、今もなお世界に存在する」と述べ、ロシアの侵攻を受けるウクライナの状況を念頭に、罪のない人々が犠牲になった歴史は過去のものではないと強調しました。
ロシアがナチだと言わんばかりのことをゼレンスキーが放言しまくるのは、もう今に始まったことではないので驚かないが、それを記事の中心線に持ってくるNHKは驚くべき人々だ。
ちなみに、ヨーロッパ方面では、引き続き、アウシュビッツ解放を記念する式典にソ連の後継国であるロシアの大統領が呼ばれないのはおかしい、間違っている、スキャンダラスだろう、という声は小さいながらもある。全員が狂っているわけではないことに一応安堵する。
ということで、どうやらこの西側が勝手に修正しまくったナラティブこそ問題だったのだなと思って3、4年前にまとめていった話しは、あたっていたようではあって、それはそれで嬉しいが、そのカバーアップがさらに悍ましいものとなっていくことには驚かざるを得ない。
赤軍のナチ打倒の業績を相殺・冒涜しようとする人は解放地でのレイプや略奪をあげつらうことが国を問わず多いですが、解放軍の「道徳的無謬性」をあまりに真面目に考えすぎているらしい下記のような場合には、どのように説得すべきか悩みます(そもそもアウシュビッツでそのような事例が本当にあったこと自体がわからないのですが)。
>https://x.com/Tad_Homi95/status/1883740002498367806?t=IN0Xuu_tAQnln7l9LOb0KA&s=19