念願だった縄文土器のなかでも最も美しい火焔型土器を求めて、新潟県長岡市にある「馬高縄文館(火焔型土器ミュージアム)」を訪れる。
火焔型土器は、5,300年前から4,800年前の約500年間の縄文中期に作成されたものであり、解説員の方に、大英博物館にも貸し出されているこの火焔土器がなぜ作られなくなったのか?等質問し、得心を得る説明を聞けたことは大変有意義な訪問であった。
また、数々の土器のなかに、現在でも使われている「急須」にあたるものが、この時期にこの地域で発掘されていたことも驚愕した。
次に、近くの「新潟県立歴史博物館」を訪れ、縄文時代ブースのみを見たのであるが、さすがに県立博物館だけあって、縄文時代の生活様式がよく復元されており大変面白かった。その中でも火焔型土器で煮炊きとはビックリ。てっきり祭祀用での使用と思いこみ、書物では知ってはいたものの実物の煮炊きの痕跡などを見て納得。
また、縄文人が実際に日本海側の各地を往来していた船が発掘され展示されており、よくもこんな小さなくり抜き船で往来していたのかと想像すると、縄文人がとても逞しく思えた。
当時は、大樹一本からの削り出しとなるので、この規模は致し方ないのか!などと納得。そして、その後の釘を使用しない日本独特の建築技術(京都奈良の神社仏閣における木組み木造建築群)への発展に思いを馳せた。
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