10月28日 木
ぬか床を搔きまわす空秋深し
さすがの糠漬けの胡瓜も大根も人参も飽きてきた。勿体ないですね。というもののほっとけば一日で死ぬ。娘には三度ほど持ってってもらったけれどたぶん娘本人がそう好きでもないのだろう。すぐに死なせてしまう。一日一度でもぬか床を掻きまわすのはけっこう根気がいるのだった。死なせてなるものか。
短期間新宿のバーに努めた時がある。暗い足元にバケツに入ったぬか床があった。たぶん経営者は女性だったろうなあ。店内は暗く魑魅魍魎が跋扈していた。ヘルプで入った大森のバーでも足元にぬか床のバケツがあった。永く勤め上げた阿佐ヶ谷一番街のバーには足元にぬか床はなかった。管理していたのはアタシである。たぶんぬか床に興味がなかったのだろう。
らっきょう玉というのがある。昔のがま口の留め金のことを言ったと思う。母のがま口で譲り受けたと思ったのだがいつのまにやら無くなっていた。たぶん捨てたのだろう。勿体ないことをした。ばかばかしく古いものが好きである。シャツなどボタンがよろしい。今日更衣室で出会ったヤマモトさんはきっちりとシャツのボタンを留めていた。アタシはジャージのほっかむりである。いいなあボタンのシャツ。指の運動にもなる。
明日から着ればいいじやんけ。
というのもイッパイやりつつラッキョウ・自家製 を食ってるのだ。ラッキョウを漬けて50年になる。つまらない50年である。50年ラッキョウ。
夜勤明けでごろりと横になるたび眠っている。すぐに目は覚めるので熟睡はできてない。ま、いっか。気兼ねなくちょっとでも眠れるだけ。
ほうれん草をゆでる。削り節をかける。問題は削り節にはプリン体が多いということだ。痛風予備軍、目下のところ発症してはいない。うまいものには気を付けよう。とはいうもののま、いっか。80だもの。ということで今夜は日本酒を飲んでいる。つかの間の休みである。
<フラ・ガール>のDVDがそばにある。もう一度観たいなあ。観ればいいじゃんけ。時間がないのだ。時間はぼーと作りなさい。作らないと仕事ばかりしていることになりますよ。
目が疲れているなあ。ピンがどこにあるのよ。大小・お値段は同じ。