いちご畑よ永遠に(旧アメーバブログ)

アメーバブログ「いちご畑よ永遠に(旧ヤフーブログ)」は2023年7月に全件削除されましたが一部復活

リニア工事 JR東海 工事ありきの姿勢「詳しい原因調査考えず」

2024年07月15日 06時41分39秒 | 社会

【独自】JR東海「詳しい原因調査考えず」面談記録に工事ありきの姿勢

2024年7月14日 中日新聞

 

JR東海と岐阜県、瑞浪市との面談記録

 

 岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町でリニア中央新幹線のトンネル工事が原因とみられる共同水源などの水位低下が起きた問題で、工事主体のJR東海の担当者が、問題が公になる前の5月14日にあった県や市の幹部との会議で「多大な費用と時間を要するため、詳しい原因調査は考えていない」「工事を止めたからといって水位低下が収まるわけではない」と説明していたことが分かった。本紙の情報公開請求で開示された岐阜県の公文書に記録されていた。

 JR東海が当初、水位低下の原因究明よりトンネル工事を優先していた姿勢が明らかになった。会議の直後に本紙などが水位低下問題を報道。県や市、地元住民らの要請を受けてJRは工事を中断し、地質調査を行う意向を示している。

 開示された文書は5月14日に県庁で開かれたJR東海と岐阜県、瑞浪市の3者会議の「面談記録」や、前日の13日にJR東海などが大湫公民館で開いた住民説明会の「記録票」など。

 面談記録によると、3者会議には、JR東海中央新幹線建設部の担当者や県環境生活部長、瑞浪市みずなみ未来部長らが出席。JR側が報告が遅れたことを謝罪し、「本事案はトンネル工事が原因と考えている」と述べたことなどが記録されている。

 詳しい原因究明を求める県や市側に対し、JR側は「多大な費用と時間を要するため、詳しい原因調査は考えていない。それよりも代替水源の提供を行うのが得策」と説明。さらに「JR東海として、工事を止めたからといって地下水位低下が収まるわけではない。トンネルを完成させ、早く復水できる環境を作る方が最善」との認識を示した。

 JR東海は2月20日、大湫町内に設置した観測用井戸の水位低下を把握。3月10日の地元総会への説明などを経て、5月13日夜に住民説明会を開いたが、開示された記録票には、この場でも工事の中断を求める住民に掘削を続ける意向を示したことが記録されている。住民側からは「今年の耕作はあきらめることにならないか」「現状とJRから与えられる情報に乖離(かいり)が見られ、不安しかない」と不信の声が相次いだ。

 JR東海の広報担当者は今回の公文書を元にした本紙の取材に、「もっと早い段階で公表すべきだった。今後は適切に対応していきたい」とした上で、「水位低下を確認した段階では、住民生活に不便のないように上水道をつなぐ工事をするなど補償を優先した」と説明した。

 (池内琢)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。