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根室市歴史と自然の資料館②縄文時代 初田牛20遺跡の土偶 縄文土器

2024年07月19日 09時13分04秒 | 北海道

根室市歴史と自然の資料館。根室市花咲港。

2022年6月14日(火)。

縄文時代早期後半(約7,500年前)の土器

縄文時代早期後半(約7,500年前)の土器で浦幌式(うらほろしき)土器とよばれている。現在のところ、根室市内で一番古い土器であるとされている。

上からみると土器の口縁が隅丸方形で、植物質の軸に撚り糸を巻き付けて道具を押し当てて、口縁部に縄文をつけているのが特徴とされている。(トーサムポロ湖周辺竪穴群出土)

縄文時代前期の土器

縄文時代前期(約5,500年前)の土器で、「温根沼(おんねとう)式」とよばれている

温根沼は根室半島の基部にあたる湖の名前で、その東岸に位置する関江谷1竪穴群で最初に発見されたので、温根沼式という名称がつけられた。

土器の底が尖っており、木片に刻みをつけたものや縄をスタンプのように押しつけて文様としているのが特徴である。(トーサムポロ湖周辺竪穴群出土)

穂香竪穴群出土の動物意匠付土器

根室市穂香で発掘された縄文時代後期初頭(約4,000年前)の土器。上部4箇所に一部は熊と考えられる顔が 付けられている。動物意匠が付けられた土器は道東ではこの土器が最も古い。

北海道指定有形文化財 初田牛20遺跡の土偶及び墓坑出土遺物

1988(昭和63)年に根室市初田牛20遺跡で遺跡分布調査の際、牧草地で土偶の破片が見つかったことから学術発掘調査が実施され、墓坑2基の集石遺構1か所が検出された。

初田牛遺跡出土の土偶

土偶は、縄文時代後期後半(約3000~3500年前)ころもので、全長18.2cmあり、全体を赤色顔料(ベンガラ)で塗っている。

首をすくめ、左右の手を少し両側にそらしたかのようなポーズをとり、衣服と思われる表現は刻線と縄文で、手足の指は刻線で表されている。

土偶は一般的に女性を表しているが、この土偶は性別を特定できる要素がみられない

墓域における土偶を伴う祭祀事例は道央や道南でみられるが、こうした祭祀が道東地方まで広がっていたことを示す貴重な資料である。

墓坑出土遺物。墓からは副葬品として、漆塗櫛、土製耳飾、滑石製垂飾、滑石製玉類、槍先形石器、錐形石器、磨製石斧、石鏃、黒曜石棒状原石、加工痕ある剥片が出土している。

 

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