昨日今日と気温は大したことがないのだけど、湿気が多過ぎて息苦しい天気が続いて、かなり疲れ気味のところを映画館に行きました。
札幌駅にある「札幌シネマフロンティア」は家からバスで一本なので行き易いし、ここは比較的新しくて綺麗なので気に入っています。
とは言え、映画にはもう長いこと行ってませんが・・・・
実話と話の中の日本人の恋人とその家族は全くの虚構と言うもので、正直、この手の話には虚構は要らなかったと思います。
この部分は薄っぺらでまるで面白くなかったし、日本の俳優にも不満が有ったので。
わざわざ虚構で恋の話をもってくるのなら、どうしてもっと、日本人らしい女優を起用しないのかが不思議で、あのエラの張った顔は、朝鮮人に見えてしまって、非常に不愉快でした。
大原麗子さんや和泉雅子さんみたいな、日本美人が出てきたのなら良かったのに、と思って観ていました。
日本の芸能界は「在日」だらけ、と言うのは、昔の本当の日本の女優が出ていた映画と比べると明らかですね。
華の無い人ばかりで、かなりがっかりしました。
ボナー・フェラーズ役= マシュー・フォックス は、Lost のジャック役の俳優で、彼は魅力的で良かったと思います。
ダグラス・マッカーサー役=トミー・リー・ジョーンズは好きな俳優ですが、マッカーサーをやるには、ちょっと小さすぎな感じだし、ちょっと年もとり過ぎでした。
天皇裕仁役=片岡孝太郎 歌舞伎役者だから、それなりの品格は有るのだけど、ちょっとね、マッカーサーも非常に強烈な印象の有る有名人だし、ましてや天皇陛下を演じられる人は、地球上何処を探しても居ないでしょう!!
とっても無理、無理無理~~~~~の無限大。
こうして見ると、やっぱり「昭和天皇 現人神アラヒトガミ」を人間が真似しようとして出来るものではないな、と改めてびっくりしました。
別に私は天皇家のファンでも何でもないのだけど、あの「昭和天皇」陛下の事は、子供の頃にテレビのニュースを見て、何故かこのおじさん、好き!と思ってましたから、何とも面白い、非常にユニークな存在で、理屈抜きで好感を抱いていました。
こんな事言ったら、不敬罪かも知れませんが。
その昭和天皇陛下から、父は褒章を賜って、皇居で母と一緒に受勲の儀式に行ったので、直接拝顔する事が出来たのですねぇ、歴史上の人物と会えたなんて、何だか凄いわ~~!
木戸幸一役=伊武雅刀 彼は存在感が有り、演技もその当時の要人に見えたのが、大したものでした。
関屋貞三郎役=夏八木 勲 この人も達者な役者で魅力的で、5月13日にお亡くなりになられた事は、勿体無かったと思います。ご冥福をお祈り申し上げます。
近衞 文麿(このえ ふみまろ、1891年(明治24年)10月12日 - 1945年(昭和20年)12月16日)役=中村雅俊は62歳に成ったんですね、随分と年を取りました。この人、音痴のくせに歌手をやっているところは気に入りませんが、若い時は魅力的でした。
年を取ったので、こんな重たい役が出来たのかな?!只のハンサム男時代とは違って・・・と言う印象でした。
さて、映画の内容が非常に重たいし、BGMも暗く重々しく、当時の原爆投下の映像も混じり、始まった時から終わりまで、ずっと緊張しっぱなしでした。
焦土と化した東京の映像も胸が痛く成りました。
あのつまらない恋愛部分はおいといて、感動したのはやはり、天皇陛下とマッカーサーの対面部分で、
陛下が英語で、戦争の責任は全て自分に有り、「日本」ではない、自分はどんな懲罰でも受ける。
と言ったところで、ちょっと泣きそうに成りました。
でも、不満足だったのは、マッカーサーの反応が、実際には天皇陛下に感動して、それまでの傲慢な態度を改めた、と言うところは省いていた(面子にかかるから??)ところです。
それと近衞 文麿の台詞で
「戦争責任だと?!日本は侵略したと言うが、白人が植民地にした所から奪っただけだ、あんた達アメリカ、イギリス、フランス、オランダは、アジア諸国を武力で侵略して奪ったが、罰を受けたか??日本もあんた達と同じ事をしただけだ、只、あんた達をお手本にしただけだぞ・・」
こう言う世界で上映される映画の中で、この台詞は日本人として嬉しかったです~~♪
よくぞ、言ってくれました、って感じです。
面白い映画ではありません。
娯楽作品ではないので。