人生には沢山不幸が有る。
一生、何も悪い事を経験しない人は存在するのだろうか?
事故に遭って、自分独りだけ生き残り、生きている事に罪悪感を抱く人は随分と多い様だ。
地震で大津波が来て、目の前で濁流に巻き込まれていく人々を見て、生き残れた人。
火災で家族が皆死んでしまって、独りだけ生き残った人。
大切な人を失って自分だけ生きている人。
色んな状況で、自分が助かった事に罪悪感を抱く人に言いたい。
何も、罪悪感など抱く必要は無いと言うこと。
「自分だけが生きているなんて、ずるい!」と思うのではなく
「あんな状況で助かるなんて、なんて運が良いのだろう!!」
と思って、幸運に感謝するべきだと思う。
私はまだ小学三年生で8歳の時に、家が全焼して、5年生で11歳に成ったばかりの兄だけが死んでしまった。
家がごうごうと焼けていくのを見ただけでも、あまりのショックに涙が出てしまったのだが、
兄が死んだ! と父から告げられた時には、火が付いたように泣き出して止まらなかった。
お葬式の時も、独り、大声で泣き叫んでいて、父が
「もういいから、もういいから・・・・」
と声を詰まらせながら言ったのだが、止まらなかった。
まるで「泣き女」の様だった。
別に自分が生き残ったからと言って、罪悪感は抱かなかったのだが、
父のあまりの嘆き様に、息子は一人しか居なかったから
「一粒種の息子が死んでしまった・・・・」
と嘆き悲しんで、あれは8月だったから、それから20か月も呆然として、お経三昧の日々を送り、仕事は一切しなかった。
そんな嘆き悲しむ父を見て、非常に可哀想に感じ、娘なら私が3番目で3人も居るから、兄の代わりに私が死んであげれば良かった!
と真剣に思った。
若しか私が死んでも、父は同じように嘆き悲しんだそうだけど。
罪悪感は全くない。
でも、悲しみは一生消えない。
それだけでも十二分に辛いのだから、罪悪感に苛まれるなんて、これは人生を棒に振るだけ。
だから、「自分はとても運が良いのだ!」
と神様に感謝して過ごした方が心が健康に成って、前に向いて進んで行ける。
亡くなった人は、自分が殺したのではないのだから、何も、自分が生きている事を罪に思う必要は全く無い。
もっと自分を大切に、自分を愛して、感謝して生きましょう!!
追記: どうしてこんな事を突然書きたくなったのだろうか?!
と思っていたら、今日は兄の誕生日でした・・・