マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

玉川上水を歩く(その4)

2021年12月10日 | 江戸の川・東京の川

 今日のブログは2度目に玉川上水を歩いた11月24日(水)の後半部分を綴る。     
 久我山1丁目からの行程をやや詳しく記すと、
 久我山1丁目(高速道路との分岐点)→岩崎橋→牟礼橋→宮下橋→井の頭橋→明星学園前→井の頭公園→萬助橋→太宰治写真→むらさき橋→風の散歩道→三鷹駅

 そこまで頭上を覆うかのようだった中央高速道路とは久我山1丁目で“さよなら”。上水が右北西に向かうに反し、高速道路はここから大きく左にカーブし一時南下する。両者の接点を探したがなかなか発見出来なかったが、漸く草藪のなかに右写真の如き箇所を発見。この地点から下流は暗渠となるのだった。





 ここから先の上流は小川沿いの心地よい、晩秋の散策となった。所々には紅葉も残っていたが、主役は橋となる。開渠に架かる橋は水を跨ぐという本来役割を今も担っていて、橋の名に書かれた掲示板を見ながら次に現れる橋を目指した。




 

 岩崎橋を過ぎ、上水が人見街道と交差する地点に架かる橋が牟礼橋。弥次喜多道中はいつしか23区を過ぎ三鷹市牟礼に入っていた。この辺の地形は進行方向右肩下がりで神田川は右手を流れている。地図を見ると、上水と神田川との距離が最短で300mほどに接近している。玉川上水は尾根筋を通り、神田川は谷筋を流れているのだ。上水側から神田川へと通じる自動車道路が下り坂なのがよく分かる。(写真:牟礼橋)



 


 法政大高・中校や明星学園校などを過ぎると井の頭公園で、ここで一休みした。水を補給しお菓で糖分補給。親子で遊ぶ景色があちこちで見られた。400mのトラックでジョギングしている姿も。武蔵野を味わえる素晴らしい公園だ。井の頭池や「三鷹の森ジブリ美術館」に回る時間的余裕はなかったが、再度訪れたいと思いながらここをあとにした。








 「風の散歩道」沿いのビルの壁に太宰の作品『乞食学生』の一節が書かれ、川岸で憩う彼の写真が添えられていた。
 「四月なかば ひるごろの事である。頭を挙げてみると玉川上水は深くゆるゆると流れ、両岸の桜は、もう葉桜になっていて、真青に茂り合い青い枝葉が両側から覆い、若葉のトンネルのようである」とある。
 写真の下には次の一文も
 「1948年(昭和23年)6月、太宰治は近くの玉川上水で、自らその39年の生涯を終えた」

  三鷹駅到着13時半。駅付近のお寿司屋「三崎丸」でランチ。生ビールで乾杯した。


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