このところ琳派の作品を観る機会が多くあり、琳派の作品に親しみを感じるようになりました。その気持ちが、琳派の作品を再度鑑賞したいとの気持ちに繋がり、絵心の乏しい私も美術館に足を運ぶことになります。
10月20日(木)、「酒井抱一と江戸琳派の全貌」を観に、家人と千葉市美術館に出掛けて来ました。初めて出掛ける美術館で、千葉駅からバスで5分ほどのところにありました。本八幡駅まではシルバーパスを利用し、JR区間だけ380円の交通費出費と言う費用節約をしての美術館行です。 行く前から、この美術館の建物上の価値を聞いていました。
美術館の入るビルのうち、1・2階のさや堂ホールは、1927年(昭和2年)に建てられたネオ・ルネサンス様式の旧川崎銀行千葉支店の建物を保存・修復したもので、現代の文化活動に対応できるスペースとして改修するため、ビルはそれを覆うように設計されています。(写真:旧川崎銀行1階内部)
初代館長に辻惟雄、2代目館長には小林忠と日本美術史の専門家を迎え、いわゆる「奇想の画家」を紹介する展覧会を積極的に開催しているそうです。
(正面から見た建物)
今回の出品総数336点(うち、抱一作品160点、鈴木其一作品60点)もの膨大な数の作品を展示するため、展示替えが2度も行われ、今回の展示では残念ながら「夏秋草図屏風」は展示されていません。抱一の「四季花鳥図巻」「月に秋草図屏風」「十二ヶ月花鳥図」や其一の「夏秋渓流図屏風」など、かって観た作品が展示されていて、旧友に会えた様な懐かしさを感じます。琳派の作品を観る度に感じるのは、その作品の色彩の豊かさです。華やかとも言えます。抱一生誕250年を記念してのこの展示。過去最大規模の展示だそうで、この機会に「夏秋草図屏風」鑑賞の為、再度ここへ出掛けたいと思っています。