9月21日(月)朝9時半、王子駅をスタート地点にして六阿弥陀道行を開始し、第1番の西福寺を目指した。王子駅から都道307号線が北東方向に伸びている。都道沿いに真っすぐ進み、明治通りを過ぎ、石神井川を右に見て直ぐを右折すると突然西福寺が現れた。丁度お彼岸とあってかお参りの人がちらほら。(写真:石神井川。隅田川はすぐそこ)
真言宗豊山派の寺院である。まず目に入ったのが木造りの仁王門。色鮮やかな山門で、金剛力士像が安置されている。裏側には風神雷神像。これまた色彩豊かな回廊を真っすぐ進むと本堂。行基作と言われる阿弥陀様を拝むことは出来ないが、野外に祀られている、ひときわ大きい阿弥陀如来坐像にご挨拶。(写真:仁王門)
下の写真は風神雷神像。その下は左が廻廊で右が阿弥陀仏座像
寺を去ろうとして「彩帆観音」なるものに気が付いた。説明文を読むと、昭和46年にこちらの当時の住職さんがに彩帆(サイパン)を訪れ、旧日本軍兵士の遺骨を収集して、帰国後塔内に埋葬し、正観音像を安置し彩帆観音と銘したとあった。失礼ながら江戸時代には栄えていたが、今は寂れているかも知れないなどと想像していたお寺さんは色鮮やかで、対外的仏事にも活動・活躍されていることに驚き、感銘を受けた。
第1番目西福寺から第2番目の延命寺に向かう道は隅田川に平行する様に小台方面へと続いている。この途中「王子自動車学校」があった。26年前運転免許を取得する為に通った自動車教習所だ。懐かしくなり、勝手知ったる建物の屋上へ上り、自動車コースを見渡した。
第2番目の延命寺も真言宗豊山派のお寺さん。阿弥陀様は既に足立区・恵明寺に遷座されている。参拝の方が見えていたが、西福寺などと比べると静か過ぎる佇まい。お参りして隣の船方神社に寄った。不思議なことにこちらの神社の説明版に「六阿弥陀縁起」が紹介されていた。
第3番目の無量寺をまでの道のりは遠かった。