ラジオ体操の効果は、早起きが習慣化され、体操後の、朝陽を浴びながらの散策やトレーニングで気持ちの良い一日のスタートが切れることにある。一方、そこはコミュニティーの場ともなり、あらなた人間関係の萌芽ともなり得る。私はこの4年間で色々なことを教えられ、又得てきた。 毎日ラジカセを運んで下さる沢さんからは、90歳にしていまだ元気の秘訣をお聞きした。昔の温泉宿の載る本も数冊頂いている。消滅してしまった、懐かしい宿の写真がそこにはある。又、先週は山梨県に別荘のあるOHさんから、背景に甲斐駒ヶ岳の写る、素晴らしい右の写真を頂いた。多分北杜市の清春あたりから撮影したものだろう。私が撮った写真を皆さんに差し上げることもある。
富士神社近辺の貴重な情報がもたらされることがある。毎日交通整理の旗を振る、82歳のNさんからは、例えば閉店してしまった“鶴の湯”が一日だけ営業したとの話を聞いた。(この情報を知ったのは営業後であったが)。
先日はOさんから、音楽会のチケットを頂いた。「文京シティ・コア」第14回定期演奏会である。当初チケットの話が出たとき、Oさんの属する合唱団の発表会かと考えていたが、左にあらず。交響楽団の演奏があり、その演奏に合わせての合唱が奏でられたのだ。 4月29日(火)に文京シビック大ホールに出かけた。会場の前の方に席を取り待っていると、楽団入場。オーケストラの構成員は50名ほど。更に120名を超える大合唱団だ。後ろから3列目の左から4番目にOさんの顔も見える。
第一部が「運命の歌」。第二部で「ドイツ・レクイエム」どちらもブラームスの作曲。迫力満点の演奏であり、合唱だった。
配られた資料によれば、「文京シティ・コア」は1993年2月に結成され、以降、今回の指揮者辻秀幸氏の指導を受けて来ているそうで、3年に2回のほどの割合で定期演奏会を開催している。バッハやメンデルスゾーンを経て、今回はブラームス。「レクイエム」は鎮魂ミサ曲。舞台袖の電子掲示板からは、歌われている歌詞の訳が流れる。現世を生きる人間へのメッセージと受け取った。120人もの合唱が会場を揺するようだった。Oさん、有難う御座いました。