フリー句「春の雪」の巻

フリー句「春の雪」の巻
春の雪オリンピックの最終日　　　　ひろあき
コロナ禍止まず観光客の足遠し　　　巡紅
制限緩和の報道ほんとですかね　　　ひろあき
光が暗雲を消す、否、見えるだけよ　巡紅
冬霧の中に灯台浮き上がる　　　　ひろあき
朝夕に湯浴みするビーナスの背中　巡紅
＊ビーナス、金星の英語名
恋の火花がバチッと散った　　　　ひろあき
ピースはバラバラしかも隠してる　巡紅
断片を繋ぎ合わす幼い思い出話　　ひろあき
背のある君に猫背を指摘してふられる　　　巡紅
人生深まるお別れもある春は　　　ひろあき
老人は思い出の中に生きることが許される　巡紅
囲炉裏が似合いそうな二人になり　ひろあき
春の鳥枯れ芒そよぎ歌ってる　　　巡紅
下駄の音合図上堂お水取り　　　　ひろあき
雨粒一つになりてまた離れ”See you again .” 巡紅
再会を信じ宛名を書いている　　　ひろあき
When&Whereは心の奥底にある　　　巡紅
形見の鏡面影求め何度も見る　　　ひろあき
夢に見た砂丘の下に大墳墓　　　　巡紅
前世で交わした指切りかもしれね　ひろあき
春の海ストロー二本風に揺れ　　　巡紅