京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「過去も未来も」の巻

2022-03-09 07:50:58 | 俳句
フリー句「過去も未来も」の巻
過去も未来も末黒芒や雨の降る   巡紅
春の足音牛の歩みか        ひろあき
子供だと思っていると抜かされる  巡紅
背丈が急に伸びて花咲く      ひろあき
受験日いざ鎌倉の武士の顔     巡紅
天神さん代理で願掛け絵馬おさめ  ひろあき
春の虹若人達は辿り着ける     巡紅
目的地そこが新たな出発点     ひろあき
最も高価な断捨離ロケット打ち上げ 巡紅
子供の目輝いている博物館     ひろあき
望遠鏡で獲物発見図鑑で名前つける 巡紅
夢から始まったノートの第一ページ ひろあき
雲を突き抜け宇宙に伸びる螺旋階段 巡紅
朝顔を見上げて蟻の昇り出し    ひろあき
昼間から露天風呂入り牡丹鍋    巡紅
奥山の陽射しようやく春の色    ひろあき
幻日や踏まずに避けた蕗の薹    巡紅
コロボックルが案内人になっている ひろあき
卵上手く割れない娘に姑顔する母の守護霊のあちゃー 巡紅
月夜には会えますよとのメッセージ ひろあき
サムズアップしてフンと横向かれシャボン玉 巡紅
通り過ぎるだけの乗換駅だった   ひろあき
時の静止したような山河が続く機上かな 巡紅
花の帯争いの傷跡を癒す      ひろあき
※挙げ句は、対ウクライナ侵略が一日でも早く終わることを祈って。