京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「水素から」の巻

2022-03-28 08:13:27 | 俳句
フリー句「水素から」の巻
水素からホップステップジャンプで僕らの宇宙 巡行
樹肌撫でる同じ大地に生受けて        ひろあき
ご苦労さんですと最初の生命の跡       巡紅
はじめてのおつかい試練のりこえる      ひろあき
だったのかデート犬の散歩に手を繋ぎ     巡紅 
月夜には二人の長いシルエット        ひろあき
互いの心臓になれなかった峠道        巡紅
麓の村は温泉の宿花盛り           ひろあき
湯煙桜星も清かに冷酒に花びら        巡紅
チャンピオンベルト再び取り戻し       ひろあき
舞台を降りる力の抜けた肩に紙吹雪      巡紅
主役より光る脇役千秋楽           ひろあき
大皿の猪肉と床の生け牡丹の決闘       巡紅
朝イチの朝市気合い十分な          ひろあき
バーゲンは女の戦場男は子守         巡紅
女には独立記念日ありました         ひろあき
サイボーグになっても働くお父さん      巡紅
巣籠もりでズームとにらめっこ        ひろあき
ドローンで街を見下ろすと空に憧れた自分がここかしこ 巡紅
空からふわり魔女の宅急便やってくる     ひろあき
帰宅すると腰痛ゴムバンド届いていた     巡紅
一生つきあう彼女の名前と病の名前      ひろあき