京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

2020年11月京都童心の会 通信句会 【選評】その1

2020-12-05 09:50:30 | 俳句
2020年11月京都童心の会 通信句会
【選評】その1
○中野硯池特選
17 蛇ケ池の芒に消えし人の影   宮崎清枝
 蛇ケ池は京都市の洛西ニュータウン竹の里の南にある竹藪に囲まれた地域にある池である。ニュータウンの開発と同時に整備されて市民の憩いの場になっている。
 池の周辺は散策の道となっており、秋の景色でにぎわっている様を作者はとらえたのであろう。芒に消えいく人に秋のさみしさがでている句である。
○白松いちろう特選
5 冬隣風のハーモニカ  野谷真治
晩秋の北風に煽られて木々や枯葉が音楽を奏でます。まるで、ちあきなおみの「冬隣」の歌詞がハーモニカに乗って聞こえてくるようです。
○裸時特選
55 鏡の中のあなたに恋をしてしまった 金澤ひろあき
貴方は私。鏡に恋人が映る良い夢。
○三村須美子特選
54 萩を着る石の仏の瞳に星      金澤ひろあき
山裾の坂道に石仏がまつられている。傍らには自生の萩が植わって花が咲いている。石仏は遠目で彼方の空を見つめている。やがて日は落ちて星がまたたく。星になった友と石仏(本人)が交信している様と感じました。身近な石仏からスケールが広がって余韻があると思いました。
○木下藤庵特選
47 都構想冬の梅田に消へにけり    中野硯池
 都構想の成行は非常に関心がありました。何処かホッとさせる句です。
○野谷真治特選
58 こおろぎの鳴くや命の一二三    金澤ひろあき
 「命の一二三」の正確な意味は、わからなかった。でも、気になった。ユニークな表現です。
○坪谷智恵子特選
50 夕紅葉二尊の足を照らしけり    中野硯池
 夕紅葉二尊の足を照らす。美しいでしょうね。身軽に人生を楽しんでいらっしゃってうらやましい限りです。
49 参道に酢茎の樽の並びけり   中野硯池
 酸茎の大きな樽も想像しています。あめ色の押しの利いた酸茎食べたくなりました。でも今の歯では無理。古漬の漬物も今はなくなりました。漬物も梅干も今風になってきておいしくありません。
○蔭山辰子特選
47 都構想冬の梅田に消へにけり  中野硯池
 暑い夏、コロナの恐怖。その中での運動と忙しい夏でした。どちらになっても平穏に過ごしたいです。
74 金婚迎えても君に胸キュン   白松いちろう
 ごちそうさま。いつまでも仲良くお過ごしください。
112 コスモスや手と手取り合う老夫婦  三村須美子
いつまでもお元気でお過ごしください。

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