京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
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フリー句「息切らせ」の巻

2021-09-08 07:47:49 | 俳句
フリー句「息切らせ」の巻
息切らせ取り立ての茄子って何処からさ 巡紅 
*茄子畑見て祖母思い出す。
大きさと形不揃いそこに味       ひろあき
まず見た目と味が問われる皿      巡紅
ひっそりと祇園下なる骨董店      ひろあき
対価相当の古切手を報酬とする殺し屋  巡紅
ライバルの名探偵は昼寝して      ひろあき
二人の世界に入る前に泣き出す赤ん坊  巡紅
もののけの来たる気配や月隠れ     ひろあき
親の笑み青鬼赤鬼稚児の泣く      巡紅
「悪い子はおらんかあ」となまはげが  ひろあき
なるかよと言った言葉が痛いギャングのボス 巡紅
僕の顔をお食べとアンパンマンの情けの手 ひろあき
カルネアデスの船板男は友の手を離した嵐の夜 巡紅
最後の審判を待つしかない極限の選択  ひろあき
隣接次元目的地以外に落とされたリトルボーイ、ファットマン 巡紅
灼けた石が二つの街を覆っていた    ひろあき
攻撃した国もされた国も罰し合う神   巡紅
敵味方なく供養する蓮の花       ひろあき
金属探知機にいつも引っかかる尻の銃弾 巡紅
痛みを抱えた七十六年の夏終わる    ひろあき
敵味方の枷なく続いた文通の記録    巡紅
二代三代家族ぐるみのおつきあい    ひろあき

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