「受け入れて」って、こういう「変化」を「受け入れて」ってことではないことは知っていますが。

2008年01月26日 02時20分33秒 | 巻二 起居注
ミュージックステーションに出演していました。
たまたま、数十分前に気付きました。セーフ。

やっぱ
かわいかったなあ。


…こんな一言感想文で終わってもいいんですが
ちょっと思ったことを書き殴ります。

この「受け入れて」を初めて聴いた時から
抱いていた印象です。

受け入れて
一青窈
Colombia Music Entertainment =music=

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私は以前、
salyuに提供した楽曲についてここに書いたことがありました。
以下、少々長いですが再現しますと…

(自己引用開始)
自分の勝手な主義主張をここで書かせてもらうと、
歌詞にイギリス語(所謂英語)が含まれている歌が、好きではない。
イギリス語独特のリズムを活かすのだ、という意図が仮にあるとしても、
でもそれがイギリス語である必然性は
この国において全然ないと思えるのだ。

 かと言ってそんな歌を全然聴かないかと言えばそうではなくて
 この人はそういう「キャラ」なんだなと少々苦笑しながら聴く。

日常世界におけるイギリス語の絶対的優位性が絶対的に嫌で、
だからこそ
中国語の含まれている歌は一方で許せるという気分。


で、Salyuのこのアルバム、
そんな視点でも聴いてみる。
イギリス語文章が含まれている曲は、
ほぼ全部一青窈さんの作だった。
(Salyuの「I BELIEVE」もあるが)

逆に言えば、
小林武史や櫻井和寿のつくった詞は
完全日本語のみ(カタカナ語は除く)。

意外と言えば意外だった。
一青さんと言えば「東洋風」なうた、
というイメージがない訳ではないし。
実際彼女が自分で歌う曲に
ここまで陳腐と言えるまでにイギリス語が姿を現すことはない。
これは面白い現象だ。

一青さんの変化なのか、
Salyuへの提供をイメージした結果なのか。
他の人に提供した詞はどうなんだろ。知らない。

陳腐さをあえて狙った表現か?
そこまで天邪鬼じゃないだろうし。

「らしさ」の問題で言えば、
今後一青さん自身の歌がこの路線になっていくんだとしたら、
はっきり言って嫌だな。
これが、自分勝手な妄想信徒の
「らしさ」原理主義?
こわいこわい。
(自己引用ここまで)


…などと、
まあ言語帝国主義を逆手に取った言語原理主義的姿勢を
アホみたく露わにしていた訳です。

そして、
今回の「受け入れて」に、ついに
その「英語」の歌詞が登場しました。
文量としては一行程度に相当します。

あ、アマゾンの紹介文にもなにげにこんな記述が(笑)
「シングル表題曲としては初の英語詩を含んでいます。」
てことは、シングル以外ではこのパターンがあったんだっけ?
あんまり記憶にありませんが。
まあ、ハジメテかどうかはこの際あまり本質的な議論ではありませんけど。

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アーティストの創造的活動の性格が
時とともに変化していって
その支持者(ファン)の抱く「こうあるべき」という期待像と
結果的にズレを生じさせてしまうことは
決してあり得ない話ではありません。

誰が悪いとか悪くないとか、
そういう問題ではないのです。当然ながら。
たとえば、
「一青窈といえば『ハナミズキ』」という期待像を抱く人が
「指切り」を聴いて抵抗を示したとしても
まあ、そういうことなのでしょう。

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そして私にはやっぱり、
こういう方向での「変化」が陳腐化という印象に結びついてしまうんです。

ああ、なんか
わざわざ言わなくてもいいことを
ワザワザ書いてるような気がしますね。


一青さんの気持ちを歌詞に表わす時に
あえてああいう表現を
一部でも使用することの必然性…?

うーん、そこでもやはり
『私たちの言葉』で歌って欲しかった。

一信者の勝手な狂信的批判と言われるでしょーが。

他の雑魚歌手なら許せても
あなたがそれをやると…という、
ああ、なんという自己中心的馬鹿なんでしょうか(笑)

こんな「ひっかかり」を
わたしはどのように消化・昇華させていくんでしょうか。
僕の内在神のもとでアウフヘーベンを。

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2 コメント

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なんとなく分かります。 ()
2008-01-28 01:06:56
今回の曲は僕も「えっ」感じました。
一青窈さんのいいところの日本語の言葉遊びだったと思います。僕は無理に英語にいかなくてもいい思うのですが・・・
多分30代前半ぐらいまでの歌手やバンドグループで 昭和歌謡メドレーとか出来る数少ない人だと思う。 http://www.youtube.com/watch?v=wjwXtQ8sBdI見てください。
僕も一信者の勝手な狂信的批判でしょうか?
返信する
Unknown ()
2008-01-29 22:50:06
玄さん

実はこの記事、
ちょっと独りよがりだったかなあと思っていましたが、
玄さんも同じ印象を抱いていたんですね。ちょっとほっとしました(笑)

ファンからの押し付けになっては本末転倒なのかもしれませんが、でもやっぱり一青窈さんには「あっち」の方には行って欲しくないなあ。
抽象的な表現ですが…。
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