2024.7.14
キャンプ二日目、いつの間にかすっかり改装された「樺戸集治監」(監獄)跡地を久しぶりに訪れた。
正面玄関の石段がすり減っている。何人の囚人がここを上がったか。
明治維新の頃に主として反政府の藩士、民権指導者が投獄された。東京、宮城に次いで3番目の監獄だが、政治犯、思想家が寒冷の原野の中で無念の獄中生活を送った。
囚人が道央地域の道路開作、耕地開拓に果たした役割は大だ。ここには新撰組生き残りの高倉新八が看守の剣術指南で在職したことも、脱獄王•五寸釘の寅吉が収監されていたこともある。
1881年(明治14年)に開設されて10年目の節目に
囚人が植えた杉林は北限とされている。
何度行っても収容者の望郷の念を思う。