楕円と円 By I.SATO

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堀井学議員、愚かで哀れな出来事

2024年07月19日 | 日記
堀井学衆院議員(比例北海道ブロック)の関係先に18日、東京地検特捜部が家宅捜索に入った。

事の本質を置き去りにして検察のリーク記事にメディアが飛びつく日々が再び続きそうだ。またか、との思いがする。


2022年ごろ、選挙区内の支援者やその家族が亡くなった際、香典として1万~数万円を元秘書らを通じて渡し、公職選挙法違反の疑いがあるという。

堀井議員は2018年からの5年間で2,196万円の自民党派閥の裏金を受け取っていたが、次回の衆院選に出ない意向を示しただけで司法の処分は無く、大学教授から政治資金規正法違反容疑で告発されている。


東京地検は香典配布の事実は裏金事件の捜査で掴んでいたはずであり、いまメディアに大々的に家宅捜査をリーク報道させて捜査に着手するのはどのような意図があるのだろうか。

勘ぐりすぎかもしれないが、新しい女性初の検事総長は東京高検長の時に自民党の裏金事件捜査を指揮し、世間の「甘い処分」という評価を意識していないとも限らない。

しかし、単に堀井議員の公職選挙法違反の捜査だけで終われば、今回も裏金事件の「いつから、誰が、何のために、どのように」という構造的な真相究明には至らない。


国会議員に限らず、〝政治家と冠婚葬祭〟は昔から〝重要な選挙活動〟であり、〝地元秘書〟の仕事であったことは見聞きしてきた。

今度こそ自民党という政党が裏金を原資に組織的な「買収行為」で票を獲得してきたことを暴いて欲しいものだ。それこそが新検事総長の仕事ではないか。


堀井議員を擁護する気は全く無いが、巷間言われる〝選挙区回りをしなかった〟というより『出来なかった。』というのが本当のところなのではないかと感じている。

政界に出た動機は何だったのか、どのような政治目標を持っていたのか。
〝最も不向きな仕事〟に彼を引っ張り出したのは誰だったのか。

引き受けたのは本人であり責任の全てがあるが、黒も白と言い募るご都合主義の政治の世界に最も不向きな男が長年の慣行に唯々諾々と付き従いスピンアウトしてしまった。


堀井議員は事務所に姿は見せず、秘書によると、東京都内のサウナを転々としており、記者会見を開く予定はなく、「本人はマスコミを恐れている」という。

政治家の資質が問われている。このようなこのような愚かで哀れな出来事を繰り返してはならないと思う。