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2024.10.26
「ニシン漬け」は北海道の冬を生きた先人の知恵の詰まった漬物であり、文化だと思う。
大根、キャベツ、ニンジンという日持ちがして栄養バランスの取れた野菜類と〝身欠きにしん〟というたんぱく質の保存食をショウガ、南蛮という血流を良くするような香辛料とともに麹で漬け込み発酵させる。
まだ小学校に上がる前、母親が台所で漬け込む様子を横で見ていた。ある年のこと、母親が漬け込まない様子を見て、「どうして。作って。」とせがんだそうだ。成長してから聞かされたことがあった。
多分、ニシンや野菜を樽の上に渡したまな板で切ったり、麹を振りかけている姿が流れ作業のようで面白かったのだと思う。
結婚してから記憶を辿り、毎年、漬けるようにしている。消費者はほぼ私である。九州で育った妻には麹文化が無い。(笑)
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身欠きにしんはコメのとぎ汁に漬けて置くというのがレシピだが、私はヌカを使う。一晩経ったら水洗いしてぶつ切りにする。
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野菜類は記憶を頼りに適当に切る。ユーチューブは見ない。(笑)
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塩を混ぜた麹を振りかけ、手でまんべんなく混ぜて仕込み終了。
重しをかけ、物置に置いて10日ほどで食べれるようになる。
今年は失敗したことがあった。
樽の中の蓋が大きすぎて重石がかかっていないことに翌日気が付いた。
緊張感が抜けていた。さて、この結果はどうなるか・・・。