楕円と円 By I.SATO

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RWC2019 いよいよ対抗戦 -3-  敗軍の将語らず 

2019年10月27日 | 楕円 -Rugby-

下馬評ではニュージーランドが優位に立っていたが、イングランドはNZに何もさせなかった。

近代ラグビーは攻めも守りもFWとBacksは協働して事に当たるので見ていて複雑で、どうしてあの場面にこのプレーヤーが居るのかと不思議なことが多い。

セットスクラムではFW8名がフル参加だが、ラックなどの密集プレーやラインアウトからの攻めや守りではFWプレーヤの全員が参加していない。何名を投入するかで状況がめまぐるしく変化する。

エディヘッドコーチは組み合わせが決まってから2年以上をかけてNZとの試合に臨んだという。細かい想定を繰り返し繰り返し練習し、プレーヤーはそれを身体で記憶したことだろう。パスを見ていると正面を見たまま行ったりしている。背後の陣形が頭に入っている証拠だ。

そのことはNZも同様だろう。しかし敗れた。トライ数はひとつずつで変わらない(ともにゴールなる。)。点差は反則による4ペナルティゴールの12点だった。しかも自陣で。

NZともあろうチームが何故そのような初歩的ミスを重ねたか。多くはENGの一歩早いディフェンスによるノットリリース・ザ・ボールだった。

タックルされた選手は自軍FWがサポートに来ていないとボールを離そうとしない心理が働く。Rugbyはやはり〝8エイトの力〟が基礎だ。

敗軍の将は何も語っていない。噂によると来季、日本のトップリーグに参画するとのことだ。何故、NZは何もできなかったのか。その対応策でJAPANがもっと強くなって欲しいものだ。

 



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