ひと月前に漬けた「ニシン漬け」と「たくあん漬け」が出来上がった。どちらも麹を使った発酵食品なので、年によって仕上がりが違う。今年の11月は暖かい日が続いたので乳酸発酵が進んで既にやや酸っぱいが、好みなので気にならない。
大根の干し加減、「たくあん漬け」の糠の量、「ニシン漬け」の麹、身欠きニシン、キャベツ、人参、生姜の量は経験で加減する。
小さい頃に眺めていた母親の作り方がそうだった。このくらいの材料にこのくらい塩を入れたらこのくらいの塩味になるのではないか、頭で想像して味覚が生まれる。
そのことがいつまでも出来たらいいなぁと師走を感じる食べ物を味わっている。