非を認めないことでは父晋太郎氏の折り紙付きの安倍首相が17日の予算委員会集中審議で「お詫び」するという。
「わびる」とは国語辞典によると、ひたすらに謝ることだが、それが伝わるかどうか甚だ疑わしい。常套句の「誤解を招いたとするなら・・・」が付いた途端に全ては無いに等しくなる。
黒いものを白と平気で言い切る人物が謝るのだ。極めて素っ気ないか、意味不明の遠回りな言い方になるはずだから、国会を冒涜したリーダーが国民にどう謝るのか、NHKはつぶさに中継すべきだ。
それにしても辻本議員が国会質問を終えて退出しようとするその背後から総理大臣が腹いせ紛れに「意味の無い質問だ。」とのヤジを飛ばすとは。
卑劣であり、安倍氏の精神構造を疑う。このようなリーダーの登場は日本の政治では想定外ではなかったか。もはや政策以前の問題と思う。
大自然災害、原発事故、自衛隊の海外での運用など、緊迫した状況下で冷静沈着な判断が出来るのだろうか。非常に心配である。
折りしも年末の米国大統領選に向けた候補者選びが始まった。長い時間をかけ、問題の多い人物が大統領になっても議会、裁判所、メディアが機能し、統治機構までは損壊しないアメリカの凄さを思うようになった。