覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

「優駿」無くして勝利無し

2006年03月14日 13時10分08秒 | Weblog
 初心の方向けに、基本的なお話しをしよう。



 が、競馬は競走をやっていると信じておられる方、例えば先週日曜のフィリーズ豊が後ろから行き過ぎでアルーリングが来なかった、などとたわけたことをお考えの向きには、以下の話は一切無駄である。




 中央競馬会は「優駿」という雑誌を発行している。競馬は予め結果を決めて行われているので、その結果をいくらか踏まえることも出来る胴元が、今春のクラシック候補の紹介などと銘打って、競走馬を紹介することは、まことに自作自演といわねばならない。がこれらの紹介はこの雑誌の表面であって、衣装であり、本質は誰にでも読み込めるというものではない。



 そこで、「優駿」を使った発射馬予想の例をあげよう。




 基本の第一は、その週行われる重賞競走が第何回目であるかを調べ、その回数にあたるページを「優駿」最新号で開くと、そこに示唆が盛り込まれている ということである。



 これとて、そうそう容易ではない。先週のように、3つも重賞が組まれていると。ページは多いが、示唆、紛れも多く、当然ダミーサインも放ってあるから、メインレースはじめ3つの競馬場の主要レース総てを悉く的中させるなど至難というより不可能に近い。またそれら総てのメインレースを知る必要も無い。かなり確率が高そうな馬、自信を持てるレースや枠、1頭を見つけ、自信に応じて勝負すればよい。レースをパスして何ら失うものは無い。



  報知杯フリーズレビュー  第40回
  中山牝馬ステークス    第24回
  ファルコンステークス   第20回



 したがって、「優駿」3月号 20ページ 24ページ 40ページ が先週3月11日12日の該当ページということになる。ただ、どのページの何が、どの写真が、どのメインレースの示唆なのか、この読み込みには、それなりの経験、勘、培われた感性を要する。




 私が、この3つのページを見渡し、先ず以って注目し、読者の皆様方にメール配信したのが次のページの次の事柄であった。




 20ページの下の写真が実に不自然である。紹介すると、このページはこの3月号の特集、衝撃のレース の第6、7位を写真と共に示した記事であり、この特集で競馬評論家が選んだ、過去の印象的な衝撃レースを付録DVDに収録して、1冊しめて700円という安価である。
 そして、この私が不自然と見た写真とは、衝撃レース第7位 84年日本ダービー。優勝馬はシンボリルドルフである。この写真をご覧頂きたい。お手元に無ければ書店での立ち読みでも構わない。



 ゴール後の優勝馬ルドルフを鞍上岡部がぽんと首筋を叩くまさにそのシーンを正面から撮ったもの。が、どう見ても不自然なのは、このレースの2着は8枠のスズマッハなのに、何故かその姿が映っておらない写真で、3着の黒い帽子 2枠のフジノフウウンをルドルフの傍に寄り添うように見せた写真を敢えて選んでいる点である。名馬ルドルフのダービー、あのディープの無敗でのダービー制覇同様、この注目のレースのゴール写真は何百枚も、山ほどあるはずである。であるのに、何故この2着が写らず、3着を見せる写真を使いたいのか。ここに作為を読み取るわけである。



 以下、先週、私がファンの皆様にお送りした情報記事からそのまま引用して見せよう。




  ~  第20回のファルコンステークスを待ち受ける今週、優駿20ページは、上部が89年ホーリックス オグリキャップの2-2のJC、下段がシンボリルドルフのダービー。この下段で、“初代”無敗三冠馬 との書き方は無敗三冠馬が2頭しかおらぬのにやや不自然で、また今週のRDの 初代 と重なるものの言い方である。またこのルドルフダービーの写真は、不自然極まりなく、3着の2枠6番フジノフウウンを恰もルドルフの2着であるかの如く写る写真を示し、この鞍上は現・増沢末夫調教師である。ズバリ、この2-4は今週要注意であると思う。また私が睨む、ダイワパッション、いかがであろうか。ルドルフ10番 フウウン6番である。 ~




 結果は、言わずもがな。私は指摘したこの不自然なフジノフウウンのジョッキーこそ、フィリーズレビューに登録のあった、ダイワパッションの調教師・増沢末夫であり、私はこの不自然写真を、2通りに読んだ。




  1、増沢厩舎の馬に注意。特にダイワパッションは、WBCで日本ガンバレ! の週に相応しいのではないか。




  2、ルドルフの84年ダービーは 4-8 なのに、この写真では、2着が2枠フジノフウウンにも見え、2-4 が用意されているのではないか。




 結果は、ダイワパッションのフィリーズレビュー勝ち。これには、この厩舎の増沢の長男が、2月14日に中央競馬女性騎手・牧原由貴子とバレンタイン婚を遂げたこと、これとてその週の秋篠宮妃殿下のご懐妊発表への競馬会側からのオメデタ祝いの仕組まれた発表であり、このバレンタイン婚と通じる馬ディアデラノビア(恋人の日 という意味)の中山牝馬出走と連対(明らかにホワイトデーを意識した演出)と関連付けられるという事情もあった。



 また、



   11日 阪神11R 大阪城ステークス  2-4  ¥、1290



   12日 中京11R 遠州灘特別     2-4  ¥、1150



 と、2-4は土日のメインで用意されていた。




 不自然なものがサインである、という一例である。




 さらに、24ぺージを見ておこう。ここも衝撃レース 13位と15位の紹介ページ。上は、昨年のディープ無敗三冠の菊花賞。下が、93年オールカマーでのツインターボの逃げ切り。



 ページ上の、ディープの菊花賞 4枠ディープと3枠アドマイヤジャパン、これは次のように反映した。



   11日 中京11R ファルコンステークス   3-4  ¥、2640



   11日 阪神9R  阪神スプリングジャンプ  3-4  ¥、680



 が、このページ下のツインターボのレースを上げた意味は、このレースが ツインターボ ハシルショウグンで 7-7 であり、この7-7 でフィリーズレビューの人気、アルーリングボイス サンヴィクトワール の1,2番人気の同居した7枠の 7-7 を買わせたいための囮だった。



 無論それが囮臭いことを、私は当日朝の2Rの結果などからも、当日の流れの中でご指摘申し上げ、7-7にはなりにくいことをお話した。結果、15番から1番への馬単なら80倍以上つく馬券への示唆導入を申し上げたはずだ。7-7を買わねばならぬなら、私はこのレースはパスすると申し上げたことは読者の方ならばご存知。




 以上、「優駿」競馬の一端である。無論これさえ手にすれば勝てるというほど甘くは無い。ダミーサインも放ってあり、要はそれをも含め見て、流れ、枠順配置、メインまでのレース結果から総合判断する眼力が必要なのだ。



 この知的レベルは固く、マージャンがちょっと強いくらいでは通用しないのだろう。私は将棋アマ5段の腕前だが、俺は将棋が強いと思い、街の、正式に日本将棋連盟の普及員や、指導プロが居る道場に行って指すと、腕自慢もコテンパンにやられ、「貴方はアマ6級くらい」とあしらわれる、その程度の馬券の腕では、何故自分には負けがこむのか、自ずと明らかであろう。




 いよいよクラシックが足音を立て、近付いてきたが、読者になって下さろうという方は、お待ちする。言うまでも無く、4月期は忙しいので、ご承知置き下さい。アクセスは以下アドレスまで。空メールを送り下されば、詳細・配信方法をご返信いたします。






            deep_impact@csc.jp ドラクロア   
  

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする