午前3時30分の御逝去。昼ならメインレースが始まる頃。
マー君、神の子、不思議な子
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し
先ずは言語。この見事な対句的言い回しよりも、あるインタビュー番組で、シチュエーション、1点差で負けていて9回裏、1死1塁の場面。私のことを「理論ばっかり、セオリーだけで野球やってると云う人いますけどね」、の前置きで、セオリーはバント、セカンドに同点ランナーを進めるのが教科書的基本だが、敢えてその場面でヒットエンドランを選択する、そのセオリーを無視するんでは無く踏まえた上で敢えて反セオリー的方策を状況、場面次第で選択する、そうした
不真面目じゃなく、非真面目な野球、戦法
この選択を心掛けているとの修辞。この 不真面目じゃなく、非まじめ と云う言い方は造語かも知れぬが、真に絶妙で、対局中、盤外の控室で観戦の各棋士の予想が悉く外されたと云うタイトル連続奪取時代の羽生善治先生の着手に似て、碌に学校も行かず直ぐテスト生、キャッチャーとしてプロ野球入り。1年後、クビを通告された「ボク、まだ何もやってません」と畏まっていた少年を思うと、プロとして野球を追求し続けてきた、学歴では無く、努力と云うキャリアを真摯に積んできた人だけに着想される、学識を超えたコトバである。唖然とするその味わいに敬服、堪能した記憶がある。非まじめだよ。先ず出てこない。実態が言語を凌駕している印象を受ける。
松村邦洋の物真似。これも味わい、堪能した。
さる時、拙宅からはそう遠くも無い、武蔵野市吉祥寺の某ホテルのオープン周年記念で野村さんが記念講演に来ると伺い、予約。ライヴのぼやきを楽しみに待っていたが、数日前、体調不良、風邪でキャンセルとなり、機会を逃した。
先週も、また今週も凝視した、漂う豪華客船。この クルーズ船 への注目で、
1987年 11月15日 東京10R 富士ステークス
1着 7枠 7番 トリプティク クルーズ ビアンコーヌ 仏
2着 1枠 1番 アワウェイバリースター ディットマン ランダー 豪
(9頭)
これが先週 第60回 きさらぎ賞 枠連 1-7 1番 コルテジア 7番 ストーンリッジ の元ネタの1つだったことは疑い無し。
新たに上演されるレースも基本的に、現在の8枠制 フルゲートでも最多18頭立てと云うレース体系の制約内ながら、所詮
過去のあるレースの再現、焼き直し
に過ぎない以上、その週の時事、ニュース、世相、人々の関心、流行りなどから、どの過去のレースが元ネタで使われる可能性があるのか。これを探るのが週中の仕事である。
野球に限らず、森羅万象。様々の事でもっとお話を伺いたかった。野村-野球 = 0 と云う言い方を為されていたが、一分野に傾倒、通暁した方は自ずと多方面にも見識を深められるのは当然だ。毎日、何が真理か、何がベストか、限られた条件、状況の中でもこれを追求し続けてきた人々には全くそのような努力と無縁のマニュアル合致仕事、ルーティーン反復人生には及びもつかぬ高みに到達される、これがプロだと思う次第である。
奥さんの元に行ったのではなく、野村野球道を超え、より自由な魂の遍歴に旅立たれたのである。肉体を脱ぎ捨てても、魂は永生である。
『パラサイト』のアカデミー賞。景浦のリネール撃破。この2つだけでも十分な味のある元ネタで、当然ファンなら思い浮かぶレース。再現はもう今週のメンバーならばかなり明瞭であると考える現時点。週中情報は、明日御送付予定である。
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最後は一番愛好されていた、思い出のユニフォームだったのだろうか。