季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

動作

2018年05月22日 | 音楽
ピアノという楽器は極めて単純な器具だと言っても良い。機構は楽器の中でも複雑なのだが。

ハンマーがアクションから放たれる地点は万人に共通しているのだ。それは所謂鍵盤の底ではないことは今さら強調する必要もあるまい。

かたや人体における動作は、これまた人によって多少は違うものの、基本的には同じようなものだと言ってよい。

速い動作、強い動作に際しては体は小さく丸くなろうとする。また、力は腰を起点として波状に末端へと伝播してゆく。

ジョルジュ サンドはピアノを弾くショパンの手の動きはヘビのようだと形容したそうであるが、なにショパンに限ったことではない、ルパンでもショクパンでもピアノを上手に弾いたならばヘビのように見えたのである。

今日ネットがここまで普及するとまぁあるはあるは、ピアノの弾き方からお辞儀の仕方はては洟のかみかたまで閲覧できるようになった。かく申す僕ですら書いてしまう有り様である。

ざっと目を通して見ても、体のパーツの形状を表記してあるのが大多数で、動き自体を書いてみようといった試みを感じさせるものは殆どない。

ピアノの機構と人間の動作との関連について観察しないことには全ては無意味だろうにと思っている。



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