ついにNHKまでが「葬儀特集」をやるようになりました。ここ数年でマスコミに露出する機会が急に増加しております。社会環境が変わって「死」に対する価値観の変化が背景にあります。そして葬儀の金額に対する不透明さが不信感を招いております。「地域」から「会社」、そして今は「個」の時代になりました。
「自分らしい葬儀」を標榜しております。特に「家族葬」が注目されております。これからは、自分の葬儀は自分で決める「死後の自己決定権」が注目されるでしょう。エンディングノートは10年前はまだ認知されてませんでしたが、今は本屋さんでも様々なノートが売られております。もちろん当社オリジナルエンディングノートもあります。
再現ドラマはリアルでした(実話をもとにしておるので当然といえば当然)。お棺に敷き詰めたひまわりの花が印象的でした。
この番組のテ-マは「葬儀は形式に縛られずに自由にできる」ということです。葬儀業者は多様化する二-ズ応えていくべく研究しなければなりませんが、宗教に携わる方々はもっと危機感を持つべきだと思います。死んでからの宗教ではないということです。番組にもコメンテ-タ-で出演していたシンクタンクの小谷みどりさん(当社でも講演していただきました)も、そうした視点で「生前葬」をすすめておりました。さらにびっくりしたこと、10年前に当社のイベントに呼んだ札幌市のNPO「葬送の自由をすすめる市民の会」の斎藤弘美さんも番組に出演していたことです。葬儀はできるだけ手作りでという趣旨で、斎藤弘美さんは旅立ちの衣装をデザインしております。斎藤弘美さんと小谷みどりさん、平安閣本館で講演してもらったお二方が今回の番組に出演しているのには、何かしらの縁を感じるとともに、当社の方向性は社会二-ズにマッチしていると確信しました。ただ今日のイエスは明日のノーではありません。時代が変われば葬儀が変わりますから。常に変化に対応していかねば当社も淘汰されるでしょう。
葬儀がブラックボックスではなく、他人ごとから自分ごとになり、多くの人に議論してもらいたいと思います。孤独死や自殺なども議論してもらいたい。死を見つめることは良く生きることですから。まさに「死生一如」であります。
人はひとりで生きていけないし関わりあいの中で生かされて入ることを忘れずに…。葬儀は残された人のためでもあります。