死んだ祖父は末期になっても、一切治療を拒み
医者や看護婦が顔を歪めるほどの苦痛に耐えながら死んだ。
体中癌が転移し、せめて痛みを和らげる治療をと、
息子や娘たちが懇願しても絶対に首を縦に振らなかった。
葬式の後、親しかったご近所の将棋仲間が家族に宛てた
祖父の手紙を渡してくれた。
祖父が生前用意していた物だそうだ。
手紙の中には自分が家族を悲しませ、
苦しませるのを承知で苦しみながら
死んだ理由が書かれていた。
20年近く前、孫の一人が生存率20%を切る難病で
闘病していたとき、祖父は神様に誓ったのだそうだ。
自分は今後どんな病気や怪我になろうとも、
絶対に医者にもかからないし薬も飲まない。
だから孫を助けてくれと願を掛けたのだそうだ。
幸いその孫は無事手術も成功し、成長して成人もした。
孫の成長を見届けることができたのだから
もう思い残すことはない。
あとは神様との約束を果たすだけだ。
だから家族は悲しまないで欲しい。自分は満足して
一生を終えるのだから。
そう綴られていた。
孫は当時一歳にもならない赤ん坊で、
病気だったことも覚えていない。
祖父は自分の決意を貫いて一生を終えた。
その孫である兄は葬儀でわんわん泣いていた。
もちろん、兄弟もみな泣いた。
~ ~ ~ ~ ~
孫を助けるために神に誓った約束を守り通したじいちゃん。
それを知ったとき、本人はどう感じたんでしょうか。
ここまでして生かしてくれた命をこの孫は一生心に
刻んで大切にして行くことでしょう♥
苦境に立たされた時、悲嘆にくれた時に、微笑みは必要です。
微笑みは微笑みを引き寄せます。感染力があります。
アルカイック・スマイルっ有名な京都広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像はご存知ですか
私も苦しい時も、悲しい時も、弥勒菩薩のような微笑みはを浮かべられる人でありたいと思います。
拈華微笑(*^_^*)